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2008年06月28日

『著作権という魔物』

2008年1月に新風舎が経営破綻。
経営を文芸社が引き継いだ。

私が新風舎で賞を獲り、別の版元から出版された『アレルギーと生きる』の著作権は?
著作権を取り戻す方法は?

私は迷った末、文芸社と契約しない旨を文書で通知した。
その後、著作権について勉強しているが……知れば知るほど、わからない。
しかも、恐ろしく脆弱な権利だ。

この本の著者はノンフィクション作家。

動画サイトのyoutube、ネット経由で日本のテレビ番組を送信するサービス「まねきTV」。
著作権管理団体、関係省庁、民放団体、番組制作プロダクション……様々な分野の人々に取材し、「著作権の現在」に迫る。

著作権には、著作人格権(創作物のオリジナリティなど)、著作財産権(特許技術など)、著作隣接権がある。

不思議なことに、今、声高に「著作権」を叫ぶのは、著作隣接権(録音・録画・放映・送信・二次使用権など)を持つ、出版社やテレビ会社、著作権管理団体などで、著作人格権・著作財産権を持つ著作者当人は沈黙したままだ。

日本で、著作権関係者がお互いの利権を守ろうと膠着状態になっているうちに、アメリカや中国では、著作権を弱め「個人の権利より全体の利益」、新しいビジネスや新しい技術を構築しつつある。

著作権でがんじがらめになっているため、漫画やアニメ、ゲームなどの優れたコンテンツを持ちながら、それを積極的に世界に売り出せずに死蔵させ、損をしている出版社やテレビ会社。
一方、強すぎる著作隣接権のために、創作意欲と能力をそがれる著作者。
量産されても品質は劣化するばかりのコンテンツ……。

もたもたしているうちに、「コンテンツ王国」日本は、国際競争力を失い「沈没」しはじめている。

「コピーし、分け合うこと」が本質のインターネットと、「独占」が本質の著作権。
この相容れないものを、どう折り合いをつけるか……新しいルール作りを急いでほしい。

『著作権という魔物』 岩戸左智夫 著 アスキー新書
タグ:著作権
posted by ゆか at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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