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2008年10月18日

『会計事務所の仕事がわかる本』

先日、高校の同窓会で同級生に会った。
授業中に寝ていた彼は高校卒業後、一念発起して独学で税理士資格を取り、今は会計事務所を経営している。
……世の中は面白いものだ。

前々から税理士と会計士の違いが気になっていたので、これを機会に訊いてみた。
が、彼は「それは秘密」と、にやにやするばかり。
悔しいので調べることにした。

私が経理をしていた頃、月一度、事務所に帳簿や資料を持参して税理士と打ち合わせしていたが、いつ行っても、職員たちが必死の形相でパソコンに向かっている姿が不思議だった。
職務上の秘守義務があるため、彼らの業務の実態は謎に包まれている。

著者は税理士。
この本は税理士・会計士をめざす若者や、会計事務所相手に商売をするIT関連企業や保険会社などに向けて、会計事務所の業務、年間スケジュール、税理士に必要な資質などを解説したもの。

会計事務所の主な業務は、
記帳代行。
決算業務。
確定申告書作成。
予算・事業計画・資金計画などのサポート。
給与計算。
司法書士との連携による登記管理と各種届出。
相続・譲渡などの資産税業務。
税務調査の立会い。

私は記帳と給与計算は自分でしていたので、税理士と関わったのは決算業務と確定申告書作成のみらしい。

ちなみに、『徳野会計事務所』サイトによると、大企業が株主や取引先に開示する財務情報にお墨付き(監査証明)を出すために調べるのが会計士の仕事。
企業や個人事業が税金計算をするための「申告書」作成を納税者に代わって行う申告代理が税理士の仕事。

私が「会計士」を知らないのは、彼らは大企業のある一部分で仕事をしているためらしい。

ところで、税理士は個人の税務相談も受けつけている。
頻繁に細かく変わる税制。
少子高齢化で、いずれは誰もが直面する「相続」……。
もう少し気軽に税務知識の専門家の助言が受けられる時代がくるといいが。

それにしても、わかりやすく面白い本だった。

『会計事務所の仕事がわかる本』 須田邦裕 著 日本実業出版社
ラベル:税理士
posted by ゆか at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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