……この本の冒頭に出てくる言葉。
その後続く言葉に、私は後ろから頭を殴られた。
『これといった答えはありません』。
この本は小学生向けの『世界のロボット・シリーズ』の一つ。
すべての漢字にカナがふってあるが、わかりやすい文章や年表、豊富な写真やイラストで、最新の探査ロボットと未来の進化した探査ロボット、その可能性などを紹介している。
『一般的には、自分自身や人による遠隔操作により行動できる機械』
……この本の定義では、スプートニク人工衛星も、火山探査機ダンテUも、海難救助艇スーパースコーピオも、無人飛行機プレデターも「ロボット」。
「ロボット」と言われると、反射的に鉄腕アトムやガンダムなど、二足歩行型ロボットを連想してしまうので、私は少し反省した。
「重心の移動が難しい。移動なら多足やタイヤで十分」と、二足歩行型ロボットの開発に消極的な他国と違い、日本の研究者の情熱はすさまじい。
『WEEKLY YAHOO JAPAN』、2007年3月14日号『ロボット特集』によると、手塚治虫の『鉄腕アトム』の誕生が1951年。
1966年、早稲田大学加藤研究室が二足歩行ロボットの研究を開始。
1971年「WL−5」が静的二足歩行実験に成功。
1973年、世界初のヒューマノイドロボット「WABOT−1」が完成。
ホンダが1996年に発表した「P2」は、なめらかな動的二足歩行ができるロボットだ。
現在は「歩く」だけでない。
2002年日本発祥、二足歩行型ロボットの格闘技大会「ROBO−ONE」は世界を席巻。
2004年、アメリカで開催された「ロボリンピック」のロボットは、バスケット、サッカーなどの高度な動きをする。
より精密に進化する探査ロボットとは別の進化……日本人の夢「鉄腕アトムの再現」は、いつ叶うのだろうか。
『探査するロボット』 デイビット・ジェフリス 著 ほるぷ出版
ラベル:鉄腕アトム
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