皆様あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、今年は去年以上に忙しくなりそう。
これから「病院の待ち時間」が、さらに増えるからです。
家族の持病の付き添いやら、歯の噛み合わせの矯正やらで……。
まあ仕方ないや。
この「待ち時間の過ごし方」は、意外と難敵。
時間の長さが予測できないのです。
例えば歯医者は、やたらに診療時間が細かく分かれ、予約時間厳守に口うるさいですが、実際に、予約時間ぴったりに治療がはじまったためしがない。
治療が終わっても、精算までの待ち時間。
これがまた予測できない。
最近は、予約状況や待ち時間を、携帯電話で確認できるシステムを導入した病院も増えてきていますが、それでも「待ち時間何分」と厳密に知ることができない。
待ち時間が20分か1時間かで、かなり行動計画が変わってくるのですが。
今、ビジネス書の時間術の本で、「病院の待ち時間の使い方」を調べています。
が、これに関して書いた本が見つからない。
著者が「病院に行くやつは夢実現をめざす者失格」……と思っているのかなあ。
なんだか不安になってきました。
時間術は、あらかじめ自分が「何を何分でできるか」を知っておき、それを移動時間や昼休み、勤務終了後などのスキマ時間にあてはめ、「計画通り」に有効利用して、自己実現をめざすもの。
「予測不可能」の病院の待ち時間は、扱いが難しいのかもしれません。
『yahoo知恵袋』に、「病院の待ち時間の使い方」の回答が載っていました。
読書、患者さんや看護士さんなどの人間観察。
テレビを見る。
受付に一言言って、外へ出て携帯メールを打つ……これが一般的でしょうね。
私も、昔は読書しながら待っていたのですが。
読むのに集中しすぎて、名前を呼ばれているのに気づかず、順番を後回しにされたり、名前を呼ばれて、「今、いいとこだったのに」と、罪もない受付の人をにらんでしまったり。
病院は携帯電話使用禁止なので、あまり集中せずにできることが限られてきます。
以前、病院に行くのに本を忘れて、システム手帳の中身の整理で、待ち時間を過ごしたのですが。
この「ちょっとした書き物・書類の整理」は、意外といいようです。
でも、レポートパッド(『レポートパッドのある生活』参照)を持ち込むと……。
レポートパッドを広げて、字や図を書きながらアイデアを練るのは、とても楽しい作業。
その途中で名前を呼ばれたら……またしても、罪のない受付の人をにらんでしまうに違いない。
そこで、考えたのが「クリップボードに目を通すべき書類を挟んでおき、待ち時間にチェック」。
ほとんどの資料はA4サイズだから、これはいいアイデアかも。
ところが、他の人のクリップボードの使い方を調べようとして、「クリップボード 使い方 仕事」で検索すると……パソコンソフトの話ばかり。
今は、こっちの方が主流なんですね。
では、本来の「クリップボード」、文具の方は……。
日本中のファイルメーカーが加盟する『日本ファイル・バインダー協会』(『使いこなせてますか?』参照)では、この「板についた金具で紙を挟んで固定する文具」を、「用箋挟」と呼んでいます。
そこで 『用箋挟』で検索すると、文具のクリップボードの情報ばかりが出てきます。さすが。
この分野で有名なのは、創業120年以上、世界で初めてレバーアーチ式ファイルを発売したライツ社の「クラシック・クリップボード」。
茶色のパーティクルボードに銀色の巨大洗濯バサミ状の金属クリップがついたもの。
いかにも実直な「ドイツ文具」。
しかし、この文具の弱点は、字を書いているうちに袖がこすれたり、鞄の中で他の物に当たったりして、挟んでいた紙が、折れたり汚れたりすること。
そうなると、表紙がついた、ファイル状のクリップボードの方がいいでしょう。
2007年1月23日付けの 『IT media Biz.ID』 で、亡くなられたカマタスエコさん(『ホッチキス、じゃなくて』参照)が、クリップボードについて書かれています。
カマタさんは、インタビューの時に、立ったまま用紙に記入することが多く、表紙のついた「セキセイ クリップファイル」を愛用されていました。
「セキセイ」は昭和7年創業のファイリング用品が得意分野の文具メーカー。
世界初のリバーシブル3層発泡ポリプロピレン素材使用の表紙は、軽くて丈夫。
環境に優しいグリーン購入法適合商品。
すべり止めストッパーつきクリップが、しっかり紙を固定。
表紙は360度反転、台紙の裏まで無理なく回り、クリップボードと同じように使える。
表紙の裏側には、名刺は縦にも横にもはさめる2方向スリットつき内ポケット。
表紙を閉じれば、紙が折れたり汚れたりせず、情報も守れる……。
なるほど。
この「360度回転の表紙・再生原料使用」は、各社が積極的に採用。
「板と金具」のシンプルな構造の文具なので差別化が難しいようです。
そんな中、ユニークなのが寛政4年(1792年)創業、オフィス文具・家具メーカーの「ライオン事務機」が発売した「マグネットホルダー」。
表紙がないタイプのクリップボードですが、紙をはさむ金具に強力なネオジウム磁石を使用。
ソフトで簡単な開閉操作を実現。
スリムでかさばらないのが特徴。
『マグネット式ですので、スチール面に貼り付けることができ、オフィスや工場などでのチェックリスト等に便利です』……なるほど。そういう使い方を考えたのか。
でも、「磁気あるさかい、クレジットカードやらと一緒に持ち歩かんときや。狂うで」という趣旨の注意書があります。
……うーむ。一長一短だなあ。
結局、私が選んだのは「デルフォニックス ビュロー クリップボード」。
表紙つきのもの。
ファイリング用品や手帳・ノートなどが得意分野の「デルフォニックス」は、日本の文具メーカーの中では異色な存在(『デルフォニックスの不思議』参照)。
クラフト紙のような、つや消しの落ち着いた黒表紙に銀の金具。
そしてラベル。
白地に赤で『büro』のロゴ、その下に黒字で『praktisch stark nützlich』とあります。
北欧文具のような洗練されたデザインですが……実は日本製。
サイズは縦35.5×横24.6cm。
A4用紙サイズ(29.7×21cm)よりも縦が5.8cm、横3.6cm大きくなっていて、用紙がボードからはみ出る心配がない。
表紙を開くと、ペンホルダーと、書類を取り出しやすいように切り込みの入った透明ビニールポケット。
名刺用スリットもあります。
表紙は360度回転。
さりげなく屈曲部分を透明ビニールテープで補強。
ボードの芯はボール紙で、ビニールコーティングですが、それほど強度は問題ないみたい。
さて、これで、準備万端。
これからの病院の待ち時間を有意義に過ごせそうです。
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2009年01月06日
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