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2006年01月10日

確定申告だぜよ

年が明けて、離れて暮らす夫の母から、病院のレシートの束が送られてくると、いよいよ確定申告のスタート。
我が家は、私の喘息の薬代も含めて、やたらに医療費のかかる家なので、年明けから節分にかけて、確定申告の還付金請求手続きが年中行事なのです。去年の確定申告は、かなり大変でした。
2004年、義母が介護保険の認定を受け、病院や薬局の他に、介護施設の領収書が加わったので、計算がとても面倒になりました。

2005年の年明け、送られてきた介護保険の領収書を見て、私は思わず頭を抱えました。

『10月1日〜31日。人工透析のため、自宅から病院への送迎バス、往復12日分、2400円』も、日付がわからず困るけれど、問題は「台風が来た時、心細いから泊まった」というショートステイの領収書。
何枚かありますが、全部『○○様、ショートステイ一日分』と書いてあるだけ。
日付と施設名と印鑑はあっても、明細がない。

介護保険で行われている事業には、医療行為として認められる部分と、そうでない部分が混ざっているのです。
例えば在宅介護で、看護師が来訪して点滴を打つのは医療行為。ヘルパーが掃除をするのは対象外。
介護施設の医療費を確定申告するには、医療行為だけを申請するための明細が必要です。

義母が送迎サービスを受けた日は、病院の領収書から特定したのですが、問題はショートステイの領収書。
夫から義母に、明細はないか訊いてもらいましたが、ないとのこと。
還付金減額の可能性が出てきました。
義母の取り分は還付金の半額。非常にまずい。

確定申告用紙をもらうついでに訊いてみようと、領収書を持って市役所へ出かけました。
市役所の確定申告コーナーに行くと、いきなり後ろから声をかけられました。
「先輩。お久しぶりです。確定申告ですか?」
高校時代の後輩でした。申告コーナーの責任者だそうです。

「今年、初めて介護保険の申告もやるんだけど、よくわからないんだわ」
ショートステイの領収書を見せると、彼の顔はくもりました。
「なんですか。この『○○様』は? ど素人の経理か。ひどいなあ。明細ないんですか?」
「ないらしい。これはこのままじゃ、通らんかもしれないわ」
「税務相談に行かれた方がいいんじゃないですか。書類不備でひっかかりますよ」

二人で領収書をにらんでいると、別の市民が申告コーナーに入ってきたので、私は申告書をもらい、「税務相談のこと、考えてみるわ。ありがとう」と言って、後輩と別れました。

その晩、後輩から電話がありました。
「あきませんわ。先輩。絶対、税務相談受けてください」

あの後、領収書のことを気にして調べてくれたそうです。
介護保険事業者の脱税が多く、税務署は介護施設の領収書があると、徹底的に厳しくチェックするので、還付金減額どころではすまないかもしれないとのこと。

後輩の助言で、市民会館の税務相談コーナーの税理士に領収書を見てもらいました。
ショートステイの領収書は全滅。
「今回は明細不備で申請不可です。還付金が減って、残念でしたね。近いうちに、この施設には税務監査が入るでしょうが、それは、あなたが悪いんじゃないですよ」と妙な慰められ方をしました。変なことになったなあ。

結局、ショートステイの領収書を除く、全部の医療費のレシートが申請を認められ、予定より減ったけれど、還付金も戻りました。
義母も減額には納得してくれたし。やれやれ。

今年は、もうちょっとスムーズに確定申告できるといいのですが。







posted by ゆか at 11:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
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