もうすぐ新年度。
文具店や百貨店は『第二の手帳シーズン』たけなわ。
近所の東急ハンズの手帳売場でも、4月から新しい手帳にしようという人々が、熱心に手帳を選んでいます。
私が毎年システム手帳のリフィルを買う、秋シーズンよりも、ブルーやピンク、グリーンなど、明るい色の手帳が増えていますね。
特に手帳を丸ごと買い換える綴じ手帳派の皆さんは、わくわくしながら手帳を選ばれているんじゃないでしょうか。いいなあ。
私はシステム手帳派。
毎年リフィルだけを買い換えるので、外見は代わり映えしないのですが。
せっかく春秋の2回、手帳の品揃えが豊富な時期があることだし、半年ごとに手帳の中身を見直すのも悪くないか。
去年の秋、私にとっての新年度が始まる10月に揃えたのは……レイメイ藤井のダ・ヴィンチの日曜はじまりカレンダーと見開き2週間リフィル。
ノックスブレインの、5ミリ方眼罫リフィル、TODOチェックリスト、ペーパーインデックス横5山タイプでしたが……。
インデックスは、すでに見出し部分が破れています。
インデックスリフィルには、見出しのタブが上部についたものと横にタブがついたものと、2種類あるのですが。
どうやら横タブの方が使いやすくて、無意識に酷使してしまったようです。
丈夫な紙製だったのに、半年持ちませんでしたねえ。
やっぱり、インデックスリフィルは、プラスチック製が、乱暴な私には向いています。
方眼やスケールの目盛りがついた、プラスチック製インデックスリフィルも売っていますが。
項目ごとにインデックスリフィルが必要になるので、6枚は必要。
まあ、「しおり代わり」なので、自作してみましょう。
100円ショップで、子供が工作に使う薄い透明ポリスチレンの板を買ってきました。
B4で、タブつきインデックスリフィルが6枚はとれます。
インデックスリフィルを型紙代わりに、カッターナイフで切り、無印良品のミニ6つ穴手帳用穴あけパンチで、穴を開けると一丁あがり。
意外と簡単。
ちなみに、「スケッチブック」で有名なマルマンには、15色と2種類の字体が選べるシール型の「オリジナルインデックス作成サービス」がありますが。
最低ロット数が50組からで面倒だし……タブには、市販のインデックスシールを貼りました。
ついでだから、システム手帳から全部リフィルを抜いてメンテナンス。
柔らかめの歯ブラシで、綴じ金具やファスナーの埃を取り、靴用レザークリーナーを乾いた柔らかい布につけて、汚れ落とし。
意外に布が薄黒くなって、ちょっとびっくり。
後は、レザートリートメント「ラナパー」を軽くすり込み、1時間ほど放置。
そして、また乾いた布で拭き取る……と。
コバ(革の切り口)が、少し毛羽立っていたので、サンドペーパーで軽く整え、手帳と同じ色、コバルトブルーの革用塗料を塗って補修。
……これでメンテナンス終わり。
「使い込むうちに出る味」が革製品の魅力ですが、メンテナンスせずに無造作に使い続けると「単なるボロ手帳」になってしまいます。
ちょっとした配慮で「いい感じに古びた手帳」にできるわけですね。
革の手帳のメンテナンスには、靴用のクリーナーやトリートメント剤を使うのが一般的なようですが、手帳専用レザーケアセットも売られています。
蜜ロウやホホバオイルを配合したトリートメントワックス、スポンジ、クロスが収納ケース入りで1155円。
さすがはレイメイ藤井。
たくましい商魂、もとい繊細な配慮です。
ただし、ほぼ日手帳の方は要注意。
『ほぼ日刊イトイ新聞』サイトに、注意書きがありますが。
ほぼ日手帳の場合は『使い込んでいくうちに、自然に移り変わる色合いや風合いを楽しんでいただければと思っております』ということで、オイルやクリームはシミになるので使わないでほしいとのこと。
黒や赤の色の濃いものだけは、弱い乳液クリームを使って汚れ落としができるそうです。
濡れた場合は、すぐに乾いた布で拭き取り陰干し。
表面の黒ズミなどは、プラスチック消しゴムが効果的な場合もある……。
うーむ。ほぼ日手帳ユーザーの人は大変だなあ。
私のファイロファックスは型押し牛革なので、靴や鞄と同じ感覚で手入れしてるけど。
ところで、今回のメンテナンスの時に、気になる異変を見つけました。
手帳の綴じ金具のリング、一番上のリングが、わずかに0.3ミリほど隙間が開いていて、閉まらない。
この手帳「ファイロファックス・リオ」を買ったのは2004年。
しょっちゅうリフィルの交換で開け閉めしていたら、さすがに堅牢な金具でも弱ってきます。
東急ハンズは、ドイツ・クラウゼ社のシステム手帳用綴じ金具を売っていますから、交換できなくもないけど……。
しかし、そのためには、一旦システム手帳の縫い目を全部ほどいて、分解しなければいけない。
その後、完璧に縫い合わせて、きれいな元の状態に戻せるかなあ……ちょっと自信がない。
でも、ちゃんと、システム手帳の修復をする業者もいました。
『システム手帳専門店 デザインポート』。
爪折れ、リング隙間あきの調整2730円。
リング交換修理3780円。
ボタン交換2730円。
……所要日数7日。
リング下の台座不良による交換6930円。
ベルト関係5880円。
ペンホルダー5880円。
周囲ほつれ6930円。
カード入れ7350円。
……所要日数20日。
ファスナー交換修理は見積もりで。
……難しいなあ。
この値段だったら「新しいシステム手帳買っちゃえ」という人の方が、多いような気がしますが。
とりあえず、春と秋に手帳が豊富に出回るシーズンがあるのは、ありがたいことです。
4月に手帳を買う人は10月。
10月に手帳を買う人は、4月に「手帳の半期見直し」をするのは、有意義なことかもしれませんよ。
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2009年03月31日
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