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2009年04月28日

文具と機密

最近、ゴミを捨てるのが難儀になってきました。
 
ゴミとして出した郵便物が集められて、住所や氏名、クレジットカードや銀行口座番号を犯罪に使われることがあるので、個人情報書類の処理に気をつけないと。

個人情報には、「氏名」「性別」「生年月日」「住所」「住民票コード」「電話番号」「勤務先」「職業」「年収」「口座番号」「クレジットカード番号」「家族構成」「写真」などがありますが。
このうちの「氏名」ともう一つ、どれかの情報が揃えば、悪用できるわけですね。

最近は、個人情報を守るための文具も種類が増えてきましたが。
正直なところ、一長一短な感じ。
 
その代表的なものがシュレッダー。
『ウィキペディア(2009.4.26 19:02)』によると、1909年、アメリカで発明されたシュレッダー。

日本で1960年代に発売され、機密保全が必要な官公庁が取り入れたようです。
その後、企業にも広がり、2005年の個人情報保護法施行で、一般家庭にも普及しました。

うちにも、以前、アイリスオーヤマの白い家庭用電動シュレッダーがありました。
紙を縦に断裁するストレートカット方式ではなく、縦横に紙を切るクロスカット。
紙を切る速度も速かったのですが……。

シュレッダーの駆動音と、紙を切る時の耳をつんざく音が苦痛でした。

で、毎日シュレッダーを使うのが嫌なので、半月に一度「シュレッダーの日」を決めて、ためておいた紙類を、一気にシュレッダーにかけることに。

どんどんシュレッダーで紙を断裁しているうちに、なぜか加虐的な心境になってしまい、いつのまにか、「ははは。死んでしまえ!」と呟いてたりして……。

でも、紙が全部なくなった後も、まだ断裁し足りないような気がして、ちっともストレス解消になってない。
その上、断裁した後の大量の紙クズを見て、「ああ、また地球によくないことをしてしまった私」と自己嫌悪。

『究極の消しゴム?』で、ご紹介したように、シュレッダーをかけた紙は再生できないのです。
断裁せず資源ゴミの日に出していれば、再利用できたのに……。

だんだんシュレッダーを使うのが辛くなり、結局、父に譲りました。

今は、個人情報部分だけ切り取り、それ以外の部分は資源ゴミの日に。
個人情報部分はハサミで細かく切って袋に3分割。
生ゴミに混ぜて、3回に分けて可燃ゴミの日に。

ちょっとストレスが減りましたが、もっといい方法はないのかしらん?

ということで、最近の個人情報保護文具……機密保持文具について調べてみましょう。

小型手動シュレッダー。手回しハンドル式のものは、音が静かだけど。
シュレッダーをかけた後の紙は、電動式と同じで資源ゴミに出せない。

グッドデザイン賞受賞の「ネームオフ」は、個人情報保護パンチ。
郵便物用で、住所や氏名の部分だけを、直径6ミリの7つの穴で一気に打ち抜くもの。
打ち抜いたクズは可燃ゴミに、残りの分は資源ゴミに。

なるほど。
これは環境に優しいかも。
でも、郵便物がたくさんあると、一枚一枚穴をあけるのが、しんどいような気がする。

興味深かったのは、5枚の刃がついた「シュレッダーはさみ」。
これは、5枚の刃が同時に紙を切り、一度ハサミで切るだけで、紙がシュレッダーをかけたのと同じ状態になります。
必要なところだけシュレッダーをかけられて、あとは資源ゴミに出せるのもいい。

これを売っていたネットショップの宣伝文句が楽しかった。

「ざるそば、ちらし寿司の刻み海苔、ネギを切って冷奴の薬味、卵焼きを切って錦糸卵。パセリ、しそ、オクラのカットに。さらに、銀行の明細書、請求書、写真など個人情報を裁断処理!5枚刃だから5倍早くカットできます」

……うーむ。これは便利そうだ。
うちの台所に一つ置いてみようかしらん。

……すみません。シュレッダーの話でしたね。

とりあえず選んでみたのが、プラスの「早撃ちケシポン」。
これは個人情報部分にスタンプを押して、個人情報を隠してしまうタイプ。

情報隠蔽力が強い顔料系油性インクが染み込んだカートリッジを、スタンプ上部にセット。
これにゴムの印面が上を向いた状態で接触しています。
乾燥を防ぐためでしょう。

スタンプを押すと、スタンプ下部の透明スライド部で、印面がくるりと半回転して下向きになり、紙にインクがつく仕掛け。
面白いなあ。
一つのカートリッジで1000回使えるそうですから、遠慮なく、ぽんぽん押せますね。

試しに、請求書の住所氏名部分に、ケシポンを使ってみました。

スタンプを押した部分は、黒い3ミリ角の英字で埋め尽くされています。
「MGKVA」「WHBXE」などの意味不明な英字の羅列。
しかも、ところどころ、字が横を向いていたり、逆さになったり。
これで、なぜ、個人情報部分が全然見えなくなるのか……謎だ。

透かしてみても、請求書の数字は見えるのに、住所氏名部分は、まったく見えません。
いったいどうなってるんでしょう?
不思議ですね。

それにしても懐かしいなあ。この感触。

今の経理はコンピュータ処理なので、ほとんど使われなくなってしまったけれども。
大昔の経理は、帳簿に「交通費」「消耗品費」「交際費」「租税公課」などのゴム印を押して、数字を記入したものです。
私は、このハンコを押す作業が好きでした。

書類を重ねておいて、個人情報を書いた部分を、次々にぽんぽん押して消していく。
いかにも「仕事している」といった充実感があって、なかなか楽しい作業です。
資源ゴミに出せる書類も増えそうだし。

今後、情報セキュリティへの関心が高まるとともに、ますます需要が増える「機密保持文具」。
たぶん、次々に新商品が発売されるでしょう。
楽しみなような、怖いような気がします。
ラベル:シュレッダー
posted by ゆか at 13:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
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