今使っているのは、マルマンの「ニーモシネ(『記憶の女神様のメモ』参照)」。
このメモ、良質の紙で書きやすいのですが……とんでもない速度で減る。
よく考えてみると、一つの用件で2枚メモを使ってしまうことが多いな。
実は、このメモを買う時に「小さすぎないか?」という不吉な予感が頭をよぎったのですが。
予感は当たってしまいました。
このペースでは、メモがなくなるのは時間の問題。
そうなると……次に試してみたかったのは、「ニーモシネ」よりも一回り大きいサイズ。
デルフォニックスの小型リングノート「ロルバーン」。
先日、繁華街に出た時に、LOFTで買っておきました。
鮮やかな空色の表紙に、鳥に似たロゴと濃紺の「Rollbahn(ドイツ語で「滑走路」)」の文字。
その下にはドイツ語の単語がいくつか並んでいます。
黒のダブルリング綴じ、鞄の中でノートが開くのを防ぐ濃紺のゴムバンド。
中身の紙は目に優しいクリーム色。
書きやすい5ミリ幅の方眼罫。
ページは切り取りやすいミシン目入り。
切り取った紙を入れるための、透明ビニールポケットが5枚ついていて親切。
このようなこまやかな心遣いで、デルフォニックスは、じわじわとファンを増やしているのです。
パッケージには小さく「Delfonics」と書いてありましたが、リングノート本体には自社ロゴは入っていません。
他の文具メーカーと違い、デルフォニックスは、わざと自社ロゴを小さくして目立たせず、さりげなくユーザーの手元に忍び込む、高度な戦術を使うのです。
私は、デルフォニックスのヨーロッパ的な洗練されたデザインが好きで、5ポケットファイルやクリップボードも愛用していますが。
あまりに自社ロゴが小さかったので、「ロルバーン」もデルフォニックスが作っていると気づいたのは、ごく最近のこと。
長い間「ロルバーン」というノートメーカーがあると思っていたのでした。
さて、これまで職場で使っていた、無印良品「ダブルリングメモ」、ライフ「クリッパー」、キョクトウ・アソシエイツ「FACILE」、マルマン「ニーモシネ」などの、歴代リングメモに比べると、紙を綴じているリングの直径が、わずかに大きい。
ちょっとポケットの中でかさばりますが。
紙をちぎって使うから、だんだん薄くなって、そのうちかさばらなくなるかも。
それにしても、このロルバーン……紙の左側にリングがついている小型リングノートって、紙の上部にリングがついているメモに比べて、やたらに開きますね。
紙をリングで綴じるリングノートの利点「ページが360度開き、スペースをとらずにノートを書ける」は、「やたらにノートが鞄の中で開いて紙が痛む」欠点と裏表なんですな。
それで、最近のリングノートには、鞄の中で開かないようにゴムバンドがついているものが多いわけだ。
これまで、ロルバーンを買うのをためらっていた最大の理由が、「ゴムバンドをいちいちはずすのがじゃまくさい」でしたが。
実際に手にとってみると……ゴムバンドは、裏表紙にはめてしまえば、それほど邪魔にならないのでした。
……ふうん。意外。
そういえば、私自身、リングノートを使ったことが、ほとんどありません。
小中高校では無線綴じのノート、短大時代からはルーズリーフとレポート用紙で……現在に至る、ですから。
そこつな私は、大量の書き損じを出すので、ページを簡単に差し替えられるルーズリーフや、書き損じの紙を簡単に切り取れるレポート用紙を愛用。
リングノートは……ページを切り取った時の跡が見苦しいので、それが嫌だったのですね。
今のリングノートは、そこが改良されて、ページごとに、きれいに切り取れるミシン目がついているものも多く、デザインも華やかなものからシックなものまで多彩ですし。
特に、マルマンのリングノート「ユーロライン」は、表紙を自由に差し替えられるので、リングノートの世界も楽しいかもしれませんね。
とりあえず、これから「ロルバーン」に、職場でがんばってもらいましょうか。
ラベル:ノート