この金額で1日8時間、毎日働いても、東京都が支給する1ヶ月の生活保護費に及ばない。
この本は、「最低時給全国一律1000円」運動を展開する「最低賃金を引き上げる会」の編集。
安すぎる最低賃金が貧困層を増やしていること。最低賃金を上げれば消費も増え、中小企業や日本の地域経済を救うと主張。
特に、実際に最低時給相当の金で1ヶ月を過ごす「最賃生活体験」に挑戦した人々の記録には戦慄した。
衣食住など、あらゆるものを切りつめても、食べていくことすら難しく、期間が長引けば間違いなく病気になる。
恐い。
私は呼吸量が成人の7割しかない上に、喘息薬の副作用事故の後遺症で、強い発作止めが使えない状態。
販売などの体を動かす仕事で毎日8時間働くのは、体力的に無理なのだ。
しかも、喘息が悪化した場合……酸素吸入器をはずすと死ぬランクの喘息患者でも、障害者3級認定の公的補助しか受けられないらしい。
仮に、今、夫が亡くなったとしたら、とりあえず、どうして暮らしていこうか……。
「大丈夫です。喘息患者に対する生活保護は、手厚い方ですよ。もし、ご主人に何かあったら、すぐに言ってください。診断書出しますから」と、主治医は心強いことを言ってくれるが、実際は、どの程度もらえるんだろう?
この本によると、病気で働けない私が一人暮らしだと……大阪府の最低生活費月額14万7641円。
医療費全額補助・住民税非課税・自治体独自の補助金……。
私は落ち込んだ。
時給は最低賃金より高いが、こんなに生活保護費がもらえると思うと、やる気を失う。
最低賃金換算月額は11万2200円。
そこから税金や社会保険料を引かれる。
なんやねん。この差は?
「全国一律時給1000円」どころか1500円でもいいぐらいだ。
今、「全国一律時給1000円」運動に押されて、国も動く気配だ。
がんばってほしい。
『最低賃金で1か月暮らしてみました。』 最低賃金を引き上げる会編 亜紀書房
ラベル:生活保護
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