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2006年01月28日

『ロングセラー・デザイン 文房具から椅子まで』

我が家も結婚10年が過ぎて、結婚の時に買い揃えた家電や日用品が、次々に寿命を迎えはじめた。そこで「日常生活上質化計画」がスタートしている。

今後は2人とも家で過ごすことが多くなる。
10年以上使うことを前提にして、少し高くても使いやすく、すっきりしたデザインのものをできるだけ数少なく持ちたい……
資料を集めて綿密に検討し、夫婦で話し合いながら、少しずつ家電や日用品を買い揃えている。

カタログを見て「いいな」と感じたものは、なぜか『グッド・デザイン賞受賞商品』が多い。
ということは、グッド・デザイン商品から必要なものを探す方が効率がいいかもしれない。


この本は、デザインのよさが支持されて、長く売れている商品と、そのデザイナーを紹介したもの。

コカコーラの瓶、グリコのキャラメル、クーピー・ペンシル、ヘインズのTシャツ、柳宗理のカトラリー、イームズの椅子、ケリー・バッグ、北欧の照明……
イッタラ社やアレッシィ社などのグッド・デザイン商品を輩出するメーカー。
フランク・ロイド・ライトやル・コルビュジェなど、20世紀を代表する12人のデザイナーの経歴と作品……

なんだか『HOUSE STYLING』(ディノスの通販カタログ)を見ている気分になった。
実際、グッド・デザインの家具や家電に対する若者の関心は高く、口の悪い評論家は「若者の引きこもり志向」と揶揄するが、「家でくつろぐこと」を大切にして何が悪い!

『良いデザインは優れたデザイナーのみでは生まれ得ない。その製品を作る企業者、或いは製造業者、その製品を販売する販売業者、そしてその製品を使用するユーザーが良くなければ、良いデザインはこの世に出現し得ない』……柳宗理の言葉だ。

今後、安い中国やベトナムの製品に対し、日本商品の「デザインのよさ」は十分武器になると思う。
よいデザインを生む下地は十分にあるのだから。


『ロングセラー・デザイン 文房具から椅子まで』 コロナ・ブックス編集部 平凡社
posted by ゆか at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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