いつものように、あわててバッグからストラップつきのIDカードを取り出そうとしました……が。
IDがない!!
鞄から出てきたのは、赤いネックストラップだけ。
その先についているはずのIDカードが入ったケースがない。
玄関はIDを使って入ってきたのに……。
まずいぞ。
IDがないと部屋の入退出ができないし、失くしたら懲戒処分なのに。
あわてて鞄を逆さにすると、ケースがIDごと出てきました。
……やれやれ。
どうやら、プラスチックケースのストラップをつける部分にヒビが入っていて、鞄の中で割れてしまったらしい。
……これは困った。このリール紐つきストラップとIDカードは職場が支給しているもの。
写真入り非接触型IDカードが導入されて2年たちますが。
最近職場では、リールの紐が切れる事故が多発。
……パーツが寿命なのかもしれないな。
幸い、私の場合、ストラップとケースをつなぐ部分が割れただけ。
ケースはとストラップと違って特注品じゃなさそうだから、同じものを見つけて交換すれば解決です。
応急処置で、ケースの欠けた部分をセロテープで貼り合わせ、その日の仕事をなんとかこなし、そのまま東急ハンズへ。
「名札コーナー」には、足を踏み入れたことがなかったのですが。
行ってみてびっくり。
色とりどりのネックストラップ、さまざまな形のIDカードホルダー、名札用クリップ。
伸縮自在のリール各種……なんだかすごいことになっていますね。
かっこいい黒革のIDホルダーや、きれいな緑色のプラスチックのIDホルダーにも、心ひかれたけれど。
とりあえず、壊れたケースをなんとかしなきゃ。
ケースを探しました……が。
棚一つ分全部IDカードホルダー関連のパーツなのに……同じカードケースがない。
それにしても、コクヨの製品ばっかりだなあ。
ようやく棚の片隅で、同じ形の透明ケースを発見。
でも、プラスチックの厚みが1ミリ厚い。
1枚105円。これより安いケースはありません。
ひょっとしたら、支給のケース……すごい安物とちがうか?
しょうがないなあ。
これ以上薄いケースはないし。
こっちの方が割れにくそうだし。
ぱっと見ただけでは、自前のケースだとわからないでしょう。
課長に見つかったら謝り倒すしかないなあ。
家に帰って、IDカードをケースに入れ、ケースの穴に支給ストラップのリールパーツ付属のビニールテープを通して、ボタンで止める。
……これで修復完了。
それにしても、あれほどIDカードホルダーやパーツが充実しているとは思わなかったな。
気になったので、『コクヨS&T株式会社』サイトをのぞいてみました。
……IDカードホルダー関連の商品があるわあるわ。
携帯電話や鍵も取りつけられるネックストラップ。
複数のケースや鍵なども吊り下げられるフックパーツ。
180度可動式で、どんな角度でも衣服にケースを固定できるクリップ。
ストラップの長さが自由に変えられるパーツ。
強い力で引っ張るとはずれ、シュレッダーへの巻き込み事故などを防止するストラップパーツ。
カード脱落防止のロックパーツ。
カードが傷つきにくく、出し入れしやすいスライド窓つきハードタイプケース。
表と裏のポケットで2枚のカードが収納可能できるケース。
エラストマー樹脂をコーティングし、衣服に装着しても滑りにくく、生地を傷めないクリップ。……
でも、この中に、支給の黒いリールパーツや、カードケースと同じものがないなあ。
ストラップに長さ調整用パーツはついていても、事故防止パーツはついてないし。
リールパーツの裏に、服の胸ポケットに止められるクリップがあるけど、樹脂コーティングの服が傷まないクリップでもない。
やっぱり、私のカードホルダーって、ものすごい安物?
……なんか嫌だなあ。
ハンズで心ひかれたカードホルダーは、両方ともコクヨのものでした。
流面形の緑色のカードホルダーは、柴田文江氏デザインの「IDeo・スムーススタイル」。
角ばった黒革のカードホルダーは「IDeo・ハブスタイル」で、秋田道夫氏デザイン。
どちらも有名なプロダクトデザイナーです。
……いいなあ。支給のストラップが社名ロゴ入りじゃなきゃ、買うんだけどなあ。残念。
しかし、コクヨは、「デザインがいい」だけでは物足りないらしい。
ユニークなカードホルダー「id+×phiten」も発売しています。
コクヨのオリジナルIDパーツ「アイドプラス」に、トップアスリートから支持されるファイテンの特殊素材「アクアチタン」と、ネックレスのデザインを採用。
カードホルダーのジョイントパーツをつけ替えるとネックレスに。
ファイテン愛好者にはうれしい商品。
……うーむ。「健康にいいIDカードホルダー」か。
こうなると「肩こりに効くIDカードホルダー」とか「肌がきれいになるIDカードホルダー」とかも出てくるかも。
企業や学校などで、情報漏洩や不審者浸入を防ぐために一般化したIDカード。
IDカードホルダーは、まだ歴史は新しいけれども、立派な「文具」でしょう。
この文具が、今後どんな進化をとげるのか興味深いですね。
ラベル:IDカード