そろそろ来年の手帳を選ばないと。
ほぼ日手帳、マークス、デルフォニックス、ペーパーブランクス、クオバディスなどの綴じ手帳は、たくさん出回りはじめています。
mixi『文房具』コミュニティの書き込みによると、綴じ手帳派の人は、もう来年の手帳を買ってしまってるらしい。
でも、来年のリフィルが出揃ってないので、システム手帳派の私が来年のリフィルを買うのは、まだ早い。
まっさらの綴じ手帳を使うのは、新しい服を初めて着る時のような、わくわくする気分で、きっと楽しいんだろうなあ。
……色とりどりの綴じ手帳が並ぶ、東急ハンズの手帳売場をながめて、そんなことを思ったりして。
すでに、2010年版を発売したのは「ほぼ日手帳」。
『ほぼ日刊イトイ新聞』サイトによると、2010年版は、「よりマス目に書きやすく、そして書いた後も読みやすいように」と方眼罫のサイズを3.45ミリから3.7ミリへ。
去年4ミリから3.45ミリに変更したと聞いた時、「そんな細かいマス目に書けるんか?」と思ったのですが。やっぱり、3.45ミリは小さすぎたようですね。
でも、毎年、すこしずつ改良が加わる「ほぼ日手帳」。
ある意味すごいと思います。
さて、「能率手帳」を出している『日本能率協会マネジメントセンター』には、売れている手帳の傾向が、こう書かれています。
『高齢化に伴って、日々の日記や記録をつけるユーザーが徐々に増えているようだ。こうした人は記入スペースが広いB5やA5サイズのダイアリーを購入する。また、複数年を1冊に記入できる「連用タイプ」のダイアリーも年々伸びている。ダイアリーを使うユーザーは、日々の“記録”はこうした大型サイズのダイアリーに記入して、予定などの“スケジュール”はポケットサイズの手帳を使う。複数手帳の使い分けを行うユーザーが増えているようだ』
高齢化に伴って……って、若い手帳ユーザーに失礼やないか?
みんな、年々忙しくなって、しなきゃいけないこと、忘れちゃいけないことが増えているから、どんどん手帳に書き込みするはめになってるんですがね。
それはさておき、ここで気になるのは「複数手帳の使い分け」。
先日「手帳の紛失」という恐ろしい経験(『手帳の盲点』参照)をした後、「自分の全部の情報を、手帳に書いて持ち歩くのは危ないかも」と不安になりました。
私の場合はシステム手帳だから、普段は、スケジュールとメモのリフィルだけ、レイメイ藤井の「ダ・ヴィンチ手帳」のような薄型のコンパクトな手帳に入れて、持ち歩く方がいいかなあ……。
でも、落したら、やっぱり大変なことになりますね。
「手帳に紐つけて鞄につないだらええやんか」とのご意見もあろうかと思いますが。
……この問題は、もうちょっと考えましょう。
話は元に戻って、今年の手帳の話。今年は、どんな手帳の使い方を取り入れようかな。
とりあえず、去年の自分はどうだったのかな……。
昨年の手帳のコラム『手帳の再構築』『今年の手帳対策』を読み返してみました。
「TODOリフィルを締切日ごとに書き分ける」
「タブつきのインデックスリフィルを使って、必要なページを探しやすくする」
……そんな実験をしようとしていたらしい。
……なんだか、他人事みたいで変な感じがしますが。
今の私の手帳は、この時イメージしていた自分の手帳とは、かなり違っているからです。
システム手帳は、自作のタブだらけだし、TODOリフィルは「締切日別」じゃなくて、細分化された「カテゴリ別」に。
この春導入した、一日の予定を管理する『付箋お仕事管理帳』は、システム手帳に統合。
「スケジュール」のタブをつけた、プラスチックのインデックスリフィルに、付箋を貼りつけて、スケジュールの組み立てに使っています。
予定を書き込んだ月間カレンダーリフィルや、家事などのルーティーンワークリスト。
曜日ごとに自分の裁量で決められる家事、執筆などに使える時間をまとめた「可処分行動時間リスト」。
これらを使いながら、夜寝る前に、翌日の「やるべきこと」と「所要時間」を付箋に書き込んで、「スケジュール」リフィルに貼ります。
使う付箋は黄色と緑。
一日ごとに使う色を変えます。
例えば、黄色の付箋に書いた予定の翌日は緑の付箋に予定を書く。
前日にこなせなかった予定は、黄色の付箋のまま残るので、それを優先的にする……という感じ。
今は、これで落ち着いています。
ところで、去年の手帳コラムを読んで思い出したのですが。
去年の今頃想像していた「1年後の私」……つまり今の自分は、「武道系コラムを書籍化に成功している以外は、それほど変わっていない」はずでした。
ところが、この一年で……。
夫の入院。
惜しくもポプラ社の書籍化審査で落ちた「武道系コラム」。
病気が悪化する義母を引き取る決意。
そのためにクリアしなければならない難題「義父の死後23年放置されていた相続」。
病気がちな父母。
青色申告申請と本格的な執筆業スタート。
持病の発作性頻脈の再発。
義母の再入院……。
短期間で、よくもまあ、これだけのことが起きているもんだと、我ながら呆れます。
本来、手帳を使った夢の実現は「未来の自分の成功した状態を具体的にイメージ。ゴールの時期を設定。それを逆算して予定を立てて手帳に書く。予定を計画通りにこなすことで、着実にゴールをめざす」ですが。
ここまで不確定要素が多いと、「1年後の自分」さえ想像するのが難しい。
「もう私は夢を実現できないかもしれない」と、時々落ち込んだりします。
ただ、はっきりしているのは、今後「やるべきこと」が恐ろしく増えることと、その時々で、こまめに優先順位を変更しなければいけないこと。
これから先、山積みの難題を解決していくには、過去と未来を管理する「親愛なる秘書」のファイロファックスのシステム手帳。
そして、巨大な黒い影のように曖昧な「難題」を、自由に殴り書きすることで、掌に乗るサイズの「具体的な解決策」に分割できる、ソメスのA4ライティングパッドとレポート用紙。
この2つがあれば、なんとかやっていけそうな気がする。
「気がする、だけやったら、あかんねんで」と思われる方もおられるでしょうが。
まだ、来年になるまで、少し時間があるので、手帳の新しい実験は、これから考えようと思います。
ラベル:ほぼ日手帳