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2009年09月19日

『ニッポンの素材力』

ユニークな技術を持つ関西企業を紹介する番組、NHKの『ルソンの壷』。

ニットメーカー「ミツカワ」の「ニットを使ってゴビ砂漠の緑化実験」には本当に驚いた。

生分解する特殊ニット生地でできたチューブに、培養土を詰め、網目状に砂丘に並べる。……

一年たつと、白い生地に、へばりつくように雑草が生えているのだ。
強風に翻弄され、赤い砂にまみれながらも、たくましく育つ濃い緑の雑草……。

日本企業の技術は、やっぱりすごい。

アメリカのオバマ大統領が提唱した「グリーン・ニューディール政策」。
公共施設の省エネ化や再生可能エネルギーの普及促進などに公的資金を投資し、環境・新エネルギー分野の新産業を創り、雇用を増やし、経済も活性化する。
……夢のある政策だ。

アメリカに続いて、ドイツ、イギリス、オーストラリア、中国、韓国も、同じような政策をはじめた。

産業タイムズ社専務取締役編集局長で、日本半導体ベンチャー協会理事の著者は、CO2排出削減の世界的な流れとともに、このグリーン・ニューディール政策こそ、日本の経済再浮上の鍵になると主張。

日本の素材産業は世界トップレベルの技術。
世界的なシェアもすごい。

次世代のエネルギー源として有望な太陽電池の素材、多結晶シリコンウエハーは70%。
海水を真水の飲料水に変えられる逆浸透膜は50%。
省エネ液晶ディスプレーの素材の一つ、光学用ポバールフィルムが80%。
省エネ照明用有機EL材料は90%。

……目をむくような数字が並ぶ。

さらに、ナノテクノロジーで作られたノーベル賞受賞の新素材炭素「フラーレン(三菱商事)」。
硬度が高く安定性が抜群、半導体や液晶の世界を根本的に変える新素材「アダマンタン(出光興産)」など……。
熾烈な開発競争は今も続いている。

巻末の『明日、首を切られる人が心を込めてものを作るか』の言葉は重いが、久々の「明るい話題のビジネス書」。
読んだ私も元気がでてきた。

『ニッポンの素材力』 泉谷渉 著 東洋経済新報社
タグ:環境 新素材
posted by ゆか at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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