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2009年09月22日

謎の計画用紙

このところ、レポートパッド(ホルダー)の出番が増えました。

しっかりした台紙なので、机のないセミナー会場では机代わり。
家の中で衣料品や日用品のストックを調べる。
書斎で企画を練る。
図書館で借りた資料の重要項目だけまとめる。
「今抱えている問題」を細かく項目分けして優先順位をつけ直す。

……予想外の大活躍。

最近では、図書館の参考室で調べ物をする時にも重宝しています。
市立図書館の参考室は、鞄をロッカーに預けて、貴重品と筆記具だけ持って入らないといけない。

愛用のソメス「ライティングパッド」には、レポート用紙を入れるポケットの他に、ペンホルダーもついているし、書類を入れるポケットやカードポケットもついてますから、ライティングパッドを小脇に抱え、颯爽と参考室へ……と、思いきや。

今、使っているレポート用紙は、レイメイ藤井「ツァイトベクター」。(『レポートパッドのある生活』参照)

ご存知のように、レポート用紙は「書き終わったページを切り取る」もの。

この「ページを切り取る音」が、静まりかえった図書館の参考室で、高らかに響きわたる。
ページを切り取るたびに、参考室中の人が私の方をふりむくので、目が合ったりすると、すごくはずかしい。

「ツァイトベクター」シリーズは、ビジネスマン向けの高級文具で、このレポート用紙も、しっかりした厚手の上質な紙。
品のいい白とブルーの方眼罫が気に入ってるんですが。

……この「しっかりした厚手の紙」が問題なんですね。
切り取る時の音が高いのは、これが原因。

書斎では小気味のいい切り取り音が、図書館では「騒音」になる。
……なんとかならんもんかしらん。

東急ハンズで、レポート用紙コーナーをながめると、横罫線の商品ばかり。
基本的に「レポート」用紙は「報告書作成」が用途ですから。

報告書なんか、そっちのけで、その時々で勝手にイラストとか図表を書く、私みたいな無茶なユーザーに向いた、方眼罫のレポート用紙は、そんなに種類がないんですね。

まだ試したことのない、マルマンのレポート用紙にしようかなあ……と思った時、目に入ったのは、その隣にあったオキナ「プロジェクトペーパー」。

……プロジェクトペーパー?
他の方眼罫レポート用紙と同じ、ブルーのラインの5ミリ方眼の紙。
レポート用紙との違いがわからん。

『コピーに写りにくいブルー罫 あらゆるプランニングに最適です』と、「ツァイトベクター」と似たような解説があるから、用途は同じなんじゃないかな?

……うーむ。気になる。
「ツァイトベクター」の50枚パッドと同じ厚みなのに、こちらは100枚。
ということは、「プロジェクトペーパー」の1枚あたりの紙の薄さは「ツァイトベクター」半分?
なんだろう。この紙。
……気になる。

持病の「気になる病」再発。
「プロジェクトペーパー」を買ってしまいました。

「ツァイトベクター」と並べてみましたが、どちらもブルーの5ミリ方眼罫。
違いがわからん。

「プロジェクトペーパー」の方がブルーの罫線が濃く、紙の全面が方眼罫。
紙の中央部分の線、上下1目盛り分だけが、罫線の色が濃い。
たぶん、紙の中央が、どこかわかるように、目印にするためでしょう。
紙の右下には「PROJECT PAPER okina」と小さなブルーのロゴ。
表紙があります。

「ツァイトベクター」の方は、表紙がありません。
上下左右5ミリ幅の枠の中に方眼罫が納まるデザイン。
紙束をまとめている部分には黒のテープ。
そこに「zeitVektor」の銀のロゴ。

紙質は確かに違う。「ツァイトベクター」は、紙の色は心なしかクリーム色がかっていて、厚口で表面がつるつるしている。
「プロジェクトペーパー」は抜けるような白。
しなやかで薄いのに、しっかりした紙で、表面はなめらか。
「自然と人に優しいエコパルプ(無塩素漂白紙)使用」と説明がついてます。

ミシン目にそって、紙を切り取る「ツァイトベクター」と違って、「プロジェクトペーパー」は、紙の断面がテープでとめられてるだけだから、静かに切り離せます。


この「プロジェクトペーパー」を作るメーカー「オキナ」が気になってきましたね。

『オキナ株式会社』サイトによると、オキナは、中井悦三が1916年(大正5年)に創業。
封筒や祝儀袋などを作る紙用品の個人商店でした。

1938年に中井紙製品工業に組織変更した時、能舞台で登場する「翁(天下泰平・国土安穏・五穀豊穣をもたらす祝言の神)」のお面)を商標として使用。

……「神」と「紙」で、シャレなのかな?
でも、今のオキナの商標は、赤字の盾に白いトナカイのマーク……???

『1965年にノート製造の傍系会社である東京教育紙工と合併する際、商標であった「翁」をオキナという社名にし、創業者中井悦三の創業理念を汲むべく、「お客様と中井」「仕入先様と中井」という「and(と)中井(なかい)」の気持ちを込め「トナカイ」の商標に変更され、以来お客様と私どもを結ぶシンボルとして親しまれています』

……「なんやそりゃ? 変な会社やのう」なんて言ってはいけません。
私は知りませんでしたが、野外の調査などで使われる「耐水ペーパーメモ」で有名なメーカーです。

しかも、最近「プロジェクトペーパーユーザーの要望にお応えして」表紙は艶やかな黒、中身は真白の無地の「プロジェクトペーパー」まで発売。
これも無塩素漂白紙らしい。
でも、私は、A4無地の紙なんか自由すぎて、どう使っていいか、途方に暮れそうだ。

企業理念は「最後の一枚まで使える品質本位の製品を製造する」

……オキナは、これから、どんな商品を出すんでしょうか。
気になりますね。

とりあえず、私は、出先では「プロジェクトペーパー」、家では「ツァイトベクター」、2種類のレポート用紙を使い分けて楽しむことにします。
ラベル:レポート用紙
posted by ゆか at 08:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この記事も楽しく拝読しました。無地(罫線なし)のレポート用紙、ぼくもどこかで見たおぼえがあります。たしか縦罫のレポート用紙と並んでいました。もしかしてあれはオキナ製だったのでしょうか?
Posted by 摂津 at 2009年09月23日 20:33
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