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2009年11月28日

『情報は1冊のノートにまとめなさい』

前から気になる本だった。
タイトルの「1冊のノート」を「1冊の手帳」に置き換えたら、私にも使えそうだからだ。

著者は記者だが、その情報整理法が「100円のA6ノートに、あらゆることを分類せずに時系列順に書く」……で、大丈夫なのか?

あらゆることを書き込んだノートは、使い終わりに、表紙にノート番号と使用期間を書き、ラベリング。
ノートの内容の一項目ごとに、「索引(日付・項目・概要を一言で書いたもの)」を一つ作り、パソコンにデータ入力。
資料を探す時は索引を検索。

……どこかで聞いたような手法だ。

読んでいるうちに気がついた。
これは図書館の資料管理と同じじゃないか?

図書館が莫大な数の資料を管理するために、まず、資料を日本十進分類法で分類。

内容別に「0総記」「1哲学」「2歴史」「3社会科学」「4自然科学」「5技術・工学・工業」「6産業」「7芸術」「8言語」「9文学」に分け、さらに、3桁の数字と著者名の最初の1文字で、カテゴリ別に細かく分類するものだ。

そして、一つの資料に対して必ず一つ、「図書目録」を作る。
内容は「国際標準書誌記述」に従って「タイトル、責任表示、版表示、資料の形態、特記すべき事項、出版地、出版社、出版年、巻号、シリーズ名、注記、識別子(ISBN、ISSN)」。

図書目録は、昔はカードだったが、今はOPAC(オンライン蔵書目録)になっている。

「ノートの索引をパソコン上のデータにしておき、必要に応じて検索し、ノートの中の資料を見つける」……か。
この著者、図書館司書資格を持っているのかもしれないな。

今後、個人の扱う情報は、どんどん増える。

今は「すべてをパソコンデータにしておき、必要に応じて、グーグル・デスクトップ機能で検索」が、流行のテクニックらしいが。
思いつきで検索すれば、候補が無数に出て、検索結果から「正解」を探すのに、かえって手間がかかりそうだ。

このノート術なら、検索の手間が少し楽になるかもしれない。

『情報は1冊のノートにまとめなさい』 奥野宣之 著 Nanaブックス
ラベル:ノート 図書館
posted by ゆか at 10:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。

手書きノートの融通性と、
デジタル化による検索性の融合ですか。

これは面白そうですね。

ただ、インデックスのデジタル化を
どこまで倦まずに進められるかが
肝になると思いますが…。

あまりガチガチなものではなく、
まずは自分が大事と思うキー情報を
登録していく習慣が身についたら勝ち。

かな。
Posted by MOLTA at 2009年11月30日 10:51
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