タイトルの「1冊のノート」を「1冊の手帳」に置き換えたら、私にも使えそうだからだ。
著者は記者だが、その情報整理法が「100円のA6ノートに、あらゆることを分類せずに時系列順に書く」……で、大丈夫なのか?
あらゆることを書き込んだノートは、使い終わりに、表紙にノート番号と使用期間を書き、ラベリング。
ノートの内容の一項目ごとに、「索引(日付・項目・概要を一言で書いたもの)」を一つ作り、パソコンにデータ入力。
資料を探す時は索引を検索。
……どこかで聞いたような手法だ。
読んでいるうちに気がついた。
これは図書館の資料管理と同じじゃないか?
図書館が莫大な数の資料を管理するために、まず、資料を日本十進分類法で分類。
内容別に「0総記」「1哲学」「2歴史」「3社会科学」「4自然科学」「5技術・工学・工業」「6産業」「7芸術」「8言語」「9文学」に分け、さらに、3桁の数字と著者名の最初の1文字で、カテゴリ別に細かく分類するものだ。
そして、一つの資料に対して必ず一つ、「図書目録」を作る。
内容は「国際標準書誌記述」に従って「タイトル、責任表示、版表示、資料の形態、特記すべき事項、出版地、出版社、出版年、巻号、シリーズ名、注記、識別子(ISBN、ISSN)」。
図書目録は、昔はカードだったが、今はOPAC(オンライン蔵書目録)になっている。
「ノートの索引をパソコン上のデータにしておき、必要に応じて検索し、ノートの中の資料を見つける」……か。
この著者、図書館司書資格を持っているのかもしれないな。
今後、個人の扱う情報は、どんどん増える。
今は「すべてをパソコンデータにしておき、必要に応じて、グーグル・デスクトップ機能で検索」が、流行のテクニックらしいが。
思いつきで検索すれば、候補が無数に出て、検索結果から「正解」を探すのに、かえって手間がかかりそうだ。
このノート術なら、検索の手間が少し楽になるかもしれない。
『情報は1冊のノートにまとめなさい』 奥野宣之 著 Nanaブックス
【関連する記事】
- 『ずるい!ChatGPT仕事術』
- 『外資系コンサルが×AIのプロが教える 生成AI時代の「超」仕事術大全』
- 『ChatGPT攻略』
- 『実家スッキリ化』
- 『仕事でSNSを使いたいけど初心者の「やらかし」が怖いので弁護士さんに気になるこ..
- 『「AIクソ上司」の脅威』
- 『スピードも質も上がる!一生役立つ仕事術100』
- 『暮らしのヒント集3』
- 『インフレ・ニッポン』
- 『省エネのプロが教える みんなの節電生活』
- 『「国の借金は問題ない」って本当ですか?』
- 『ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方』
- 『すぐやる人のビジネス手帳術』
- 『最新版 定年までに知らないとヤバイお金の話』
- 『キーワードでまるごとわかる投資の教科書』
- 『人生が変わる紙片付け!』
- 『結局、老後2000万円問題ってどうなったんですか?』
- 『日経テクノロジー展望2022 世界を変える100の技術』
- 『2022年度版「コンサルティング力」がアップするFP資格を活かす150の話題』..
- 『10代のためのお金と投資』
手書きノートの融通性と、
デジタル化による検索性の融合ですか。
これは面白そうですね。
ただ、インデックスのデジタル化を
どこまで倦まずに進められるかが
肝になると思いますが…。
あまりガチガチなものではなく、
まずは自分が大事と思うキー情報を
登録していく習慣が身についたら勝ち。
かな。