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2010年02月20日

『高速道路の謎』

高速道路……免許を持たない私には、絶対に一人で行けないところ。

 

「60キロ規制やと。こんなん高速ちゃうわ」と、意味不明なことをつぶやく夫の横で、「次のサービスエリアで降りようよ」と地図に見入る私。
高速道路とは、そんな関わり方しかできない私には、高速道路が完全無料化すると何が起こるのかが、さっぱりわからない。

著者の別名は、モータージャーナリストの「MJブロンディ」。
日本の高速道路全線と、世界17ヶ国の高速道路を走った経験を元に、雑学本風に書かれたのが、この本。

世界初の高速道路を作ったのはムッソリーニ。
1925年のイタリア。
それに刺激されてヒトラーは、速度無制限、車が走りやすく設計された無料の高速道路「アウトバーン」を、ドイツ国内に張り巡らせる。

……すごい。速度無制限で無料なのか。
週末の料金が1000円になっただけで、全国各地で大渋滞ができる日本では、考えられないことだ。

しかも、アウトバーンは、速度無制限でありながら、事故がめったに起こらない。
「追い越しは左側からのみ行ない、追い越した後、即座に右側の走行車線に戻る」というルールが、厳格に実行されているかららしい。
日本のドライバーも見習った方がいいと思う。

ちなみに、日本初の高速道路は1957年、首都高速「会社線」。
東京オリンピックを機に、日本中に高速道路網が張り巡らされていくが、車線数が少なく、渋滞ができやすい。

それを改良したのが、2008年開通の新名神高速道路。
日本初の時速120キロ規格で、幅の広い4車線。
まっすぐで走りやすい道路らしいが……実際に走ってみる機会がないなあ。

さて、肝心の高速道路無料化だが、民主党は、高速道路を税金で運用。過疎地は無料、渋滞区域のみ有料として、車が日本中をまんべんなく走れるシステムを作り、CO2の削減もできると主張しているが、ほんまかいや?

免許を持たない私にも、楽しめる内容の本だった。

『高速道路の謎』 清水草一 著 扶桑社新書

posted by ゆか at 12:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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