しばしば「斬新すぎる」とも非難される。
子供のころから問題の多い人生で、「すべてのアイデアは問題解決のために」と努力してきた結果なのだが……。
今、巨大な分厚い壁に突き当たっている。
先日、「書籍の企画書と台割(目次案)を作っていただけませんか」とのお話をいただいた。
ところが、出版界の「よい企画」とは「既成の企画案Aの切り口を変えてA´にすること」で、私が得意な「企画案AにBを加えて新しいC案を作ること」ではない。
つい、「変わったもの」を作ろうとしてしまう自分との格闘の日々。
企画書作りは難航し、「あああ、もっとありきたりなことを思いつけんのか」と頭を抱えている時、この本と出会った。
著者は、ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を書いた公認会計士。
この本は「一般人が「目のつけどころがいいフリ」をするための本」らしい。
なるほど。
「目のつけどころがいいフリをした一般人」をめざしてみるか。
『視点を増やす』『いい切る』『異質な言葉を組み合わせて違和感を出す』『数字を拾い、裏っ返す』『漢字にじっと目を凝らす』
……ああ、困ったなあ。やってることばかりだ。
読んでいるうちに「「目のつけどころがいいフリをした一般人」の平均的な視点数と、視点の空間配置、標準的な思考パターンが解析できれば、私も「目のつけどころがいいフリをした一般人」になれるかもしれないのに。ああ残念」と、つい余計なことを考えたりする。
本当に困ったものだ。
ところで、企画書の仕事……
懊悩呻吟したあげく、完成したのは「企画案A´3」。
最初に提示されたイメージとは違うものだ。
おそるおそる「こんなんできましたけど」とメールで送ると、「なかなか面白いので、このまま出版社に提案します」との返事。
いかに「A´3」の企画を「A´」に近づけるかは今後の課題だが。
それでも企画書作りは面白い。
『目のつけどころ』 山田真哉 著 サンマーク出版
ラベル:企画書
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