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2006年03月21日

拳と手刀(後編) 「気」と手刀

正直なところ、拳よりも手刀の方が難しいと感じます。合気道の手刀は、指を広げた状態で、中指を中心に「気」を出しながら相手を打ちにいくのですが、この「気」がなかなかの曲者。
「気が前に出てないぞ」と有段者の注意を受けることがよくあります。

初心者の頃、組み手をしていただいた有段者に質問したことがあります。

「手刀を打つ時、手から、どのあたりを狙って、何色の気を照射したらいいでしょうか?」
「ははは。気は、レーザー光線とは違うよ。……まあ、イメージの問題だな」

笑われましたが、この「イメージ」というのが難しい。
今は、丹田(下腹)から白い光を手を通してまっすぐに出す……そういうイメージを心がけながら、技をかけていますが……これで本当にいいのかしらん?

指を広げる手刀の形そのものは、受け(技をかけられる方)として、自分から手刀を打ちにいく時には、割とうまくいくのですが。

取り(技をかける方)として、相手の手刀を自分も手刀でさばく時、手刀がうなりをあげて飛んできたりすると、うっかり、空手式の手刀(指をぴったりつけて、掌をやや内側に曲げる手刀)をつかってしまい、「こら! また手刀が空手になってる!」と年配の有段者に叱られたりしています。

子供の頃、必要に迫られて「身を守るために人を殴る」目的で、我流で護身技術を身につけたのですが、この時、空手の動きを多く取り入れたので、非常に空手に似た動きをする我流になりました。
合気道の稽古の時は、合気道の動きをしなければいけないのですが、油断すると、すぐに我流の動きになってしまいます。

私の通う道場は、他武道に対して寛容な雰囲気の道場なので、合気道の有段者で、しかも空手、柔道、剣道、居合道など、他武道の有段者でもある方々がたくさんおられます。
おかげさまで、私のような跳ね返りでも、在籍させていただいているわけです。

それにしても、手刀、杖(じょう)の型、「気」の出し方……有段者になるまでに解決しなければならない問題が山積みで、時々、溜息が出ますね。

ああ、有段者への道は遠い。
ラベル:合気道 稽古 空手
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