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2010年06月15日

不惑の挑戦

『友人3人と会社を立ち上げました』

……えっ?




突然のメールに、私は驚きました。
メールの主は、同門の女性合気道家で、時々『ventus』にコメントをいただくKさん。
今年40歳になる二児の母です。

一緒に有段者をめざして稽古を続けてきた仲間ですが。
黒帯(有段者)になる直前に、彼女は「当分合気道休みますよ。子供産むことにしたから」と、突然休会宣言しました。 

「もうすぐ35だったよね。大丈夫?」と心配すると、「大丈夫ですよ。今時、高齢出産って言っても、40までは、どうってことないらしいし」と、あっけらかんとした口調で言った彼女。

産休後、しばらく稽古を続けていましたが、第二子の出産で再び休会。
この前に会った時、「子供、保育園に預けて仕事探してるんです」と言っていましたが。

求職から起業へ。

これはまた極端な選択ですね。
彼女に何があったんだろう?

彼女にメールを送って、何があったのか聞いてみました。

求職中だった彼女は、『とよジョブ(豊中市地域雇用創造推進事業)』のネットショップ開設講座を受けに行き、そこで知り合った経営コンサルタント、通称「おかげおじさん」に、「一緒に布ナプキンをやりませんか?」と声をかけられたそうです。

エコロジーに関心の強い彼女は、即座にOKしました。

メールを読んでいて「無茶やなあ」とは思いましたが。

「おかげおじさん」の広い人脈で、たった3ヶ月で商品試作品が完成し、ホームページが立ち上がり、販促チラシもできてしまったそうです。

今も「人が人を呼ぶ」形で、彼女の人脈は拡大を続け、『allabout』ショップサイトに商品を出す日も近いとのこと。

『まずは、布ナプキンを売ります^^  徐々にアイテムは増やしていきます』と夢を語る彼女。

メールを読んでいるうちに落ち込んできました。

……遠距離介護に足をとられて、何をもたもたしてるんだ。私。

認知症の老親を在宅介護している人に比べれば、「介護をしています」と、胸を張って言えない立場だけれど。

遠距離介護独特の「常に頭の上に重い石が乗った状態」。
しかも、それが17年も続き、いつ終わるともしれない不安は、少しずつ、私から夢や希望を奪っていくのです。

……いかんなあ。気分転換しなきゃ。

私はパソコンから離れて、コーヒーを淹れて一息ついた後、再びメールを読みはじめました。

『今日本だけでも、有能な女性は沢山いるのに、それが収入に繋がらず大変な思いをされている方達が沢山います。その方達の少しでもお手伝いが出来れば…。 そして、小さい子供がいる為に働けない女性がいたりします。 そういう方が会社に子供を連れて来て働けるような会社にしたい。雇用創出にはかなり力を入れたいです』

……うーむ。すばらしい。

全国の保育所待機児童は4万人を超えていますが、そのお母さんたちが働けるようになると、景気もよくなり、女性や子供が暮らしやすい社会になる。

自分の幸せだけでなく、社会全体に貢献したい……。

あまり手伝えることはないかもしれないけれど。
友達として、彼女の夢を精一杯応援したいと思います。
ラベル:起業
posted by ゆか at 14:36| Comment(1) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ベントスに登場出来るなんて、光栄です♪
読ませて頂いた読後感は感動が押し寄せてきました。
ありがとうございます♪
とっても心強いです!
Posted by K at 2010年06月16日 09:53
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