……少々あせり気味で、この本を読んでみた。
著者はIT業界に精通するフリージャーナリスト。
アメリカを席巻し、日本に上陸しようとしているeBook(電子書籍)ビジネスの内幕に迫ったのが、この本だ。
eBook……「本をデータ化したもの」を流通させる試みは、1970年代から始まっていたのだが、それが技術的に可能になったのは1990年代。
初期のeBookは、CD−ROMのデータをパソコンで再生する、いわば電子辞書のようなものだった。
1990年代後半、インターネットの普及によって、「データをダウンロードしてパソコン画面で読む」ことが一般的になったが、コンテンツに対する課金制度は定着しなかった。
2007年、amazonは通信機能つきのeBookリーダー「キンドル」を発売。
自社サイトから消費者に、「通信料込みで、紙の本よりも割安な電子書籍を有料でダウンロードさせる」ビジネスモデルを作り、アメリカで大成功した。
そして、2010年、アップルは「iPad」を発売。
これは電子書籍専用リーダー「キンドル」と大きさは同じだが、iBookStoreから電子書籍を買える汎用型の「簡易パソコン」。
……ということは、この2つは、今後、別の道を行く可能性が高いのか。
一方、日本では……。
まだビジネスとして成り立つほど、多種大量の電子書籍が出回っていない状況。
コンテンツの内容が、販売者の意思に左右され、「表現の自由が失われるのではないか」という懸念。
デジタルメディアに対する著作権処理の複雑さ。
出版社にとって、電子書籍は紙の本よりも収益性が低いことなど……。
問題は山積みだ。
しかし、電子書籍の台頭は、時代の流れであることも、また確実なのだ。
『iPad vs.キンドル』 西田 宗千佳 著 エンターブレイン
ラベル:iPAD
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10を聞いても1も分かるか?の私が読んで分かるのはすごい事だな…とつくづく感じます^^ちなみにコメントありがとうございます♪誰も見ないと安心していましたが、びっくりしました。でも、嬉しいです♪
ちなみにコメントできないのは何故かわかりました。やはり、私の間違いでした。