今年は、私の友人のゆんさんをはじめ、総勢24人の昭和59年卒の同級生が参加。
去年の卒業25周年記念同窓会で集まった仲間たちです。
予約していた「昭和59年卒」テーブルには収まりきらず、隣のテーブルまで占拠する始末。
一方、なぜか、異様に参加者が多いのが、昭和56年卒。
私たちと同じぐらい参加者がいて、「昭和56年卒」テーブルからも、人がはみ出しています。
今年は「経費削減のため、緑友会の案内状を出さない」、大胆な実験をした年でしたが、それにも関わらず、例年と同じ90人もの参加者で、会場は大にぎわい。
普段の年は、参加者の大半が年配者なのですが。
今年は、昭和56年卒・59年卒だけで、参加者の過半数を占めてしまう不思議な光景。
本当は、平成卒の若い人たちにも、どんどん参加してほしいんですけどね。
ちなみに、今年の『緑友会だより』には、地元の池田泉州銀行の広告が紙面の下部分についています。
広報費節約のため、今年から積極的に広告を載せる方針になったとか。
地元で商店や企業を経営する卒業生が多いので、広告や寄付のルールを決めて支援を募り、『緑友会だより』やホームページで「活躍する渋高の先輩方」として宣伝するのも、一つの方法かもしれませんね。
「多方面で活躍する卒業生」は、渋高の財産ですから。
さて、今年も例年通り、元柔道部顧問のギター伴奏で、「大阪府立渋谷高校校歌斉唱」から総会がスタート。
まず、会長の挨拶、そして会計報告。
今年は総会案内葉書を出さずに、通信費の圧縮には成功したけれども、学校に空調設備を寄付して、また50万も赤字か。
やっぱり、寄付金を募ることを真剣に考えた方がいいかもしれない。
続いて、来賓のお話。
今年は教頭先生が「今の渋高」の話をされました。
この少子化の中、今年の新一年生は1クラス増えて、10クラス360人。
いいことですねえ。
クラブの入部率は6割以上で、盛んに部活動が行われています。
特に、サッカー部は大阪府ベスト16入りの大活躍。
放送部は2年連続NHK杯全国放送コンクールに出場。
今年の在校生の活動として紹介されたのは、この放送部。
NHK杯大阪大会で、それぞれ1位と3位に入賞し、これから大阪代表として東京の全国大会に出場する、二人の女子生徒の発表を録音したCDを、みんなで聴きました。
発表の課題は「学校の紹介」。
最初の発表は、地域のイベントや施設訪問などで精力的に活動する「よさこい部」の紹介。
次の発表は、直径20センチの反射望遠鏡を持つ「天体ドーム」施設を使って、地元の人たちと星の観測会を行う「天文同好会」の活動紹介。
二人とも高校生とは思えぬ落ち着いた声で、プロのアナウンサーみたい。
……先が楽しみなことですね。
ここまでで緑友会総会は終わり。
懇親会に移ります。
その時、扉が開き、若い女の子が入ってきました。
実は、「娘にも緑友会を楽しませたい」と、大学生の娘さんを連れてきた人がいるのです。
でも、この娘さんは渋高生じゃない。
緑友会会則には、「総会・懇親会の他校生の参加を禁ず」とは書かれてないのですが、「総会・懇親会に他校生が参加してもよい」とも書かれてないのです。
そもそも、緑友会の案内状は渋高生にしか出していませんから、「緑友会に他校生が来る」こと自体が想定外。
今回は、同級生の緑友会会計が機転を利かせ、「他の渋高生と同様、飲食費として、会費5000円を払い、校歌斉唱や学校長の話、緑友会の年次会計報告が行われる総会の間、受付で待っていてもらう」という条件で、穏便におさめましたが。
開催するたびに赤字が出る緑友会。
「渋高関係者の他校生参加OK」に条件を広げれば、参加者が増えて、本当に赤字を減らすことはできる……のかなあ?
「緑友会は楽しいから、自分の友達や家族は渋高生じゃないけど、連れて来たい」……。その気持はわからなくもないんです。
私だって、「夫と一緒に来れればなあ」と思うことがありますから。
一昨年、「本当は、緑友会に連れて行きたいんだけどね」と夫に冗談で言ったら、「あほ。よその高校出た俺が行ったら、迷惑やろが」と真顔で叱られました。
……考え方は、人さまざまだと思いますが。
今回は、共通の話題「母校の思い出」を持たない娘さんを、孤立させないために、相席になった59年卒の同級生たちが、「どこの大学?」「専攻は何?」と積極的に話しかけました。
おかげで、娘さんも気分よく過ごせたようです。
こんなふうに、他校生が一人二人のうちはいいけれど。
そのうち数が増えてきて、「このホテルのランチバイキングでは、なぜ渋谷高校の校歌を歌い、校長が話をするんだ?」になったら……。
今のうちに、「渋高卒業生が他校生の関係者を同伴するルール」を、きちんと決めておく方がいいんじゃないでしょうか。
……私の心配のしすぎかもしれないけど。
さて、宴がたけなわになった頃、司会者がステージに上がり、予想外の発言。
「これから、この場をお借りしまして、56年卒の○○さんの、赤白帯贈呈式を行います」
がっしりとした体格の男性が、ステージに上がりました。
「このたび、柔道6段になられました、昭和56年卒の○○さんです。豊中池田で唯一、柔道指導者を指導することのできる方です」
司会者の紹介の後、小柄な男性が赤白に染め分けられた帯を持って、ステージに登場。
「昭和56年卒の同級生の皆さんから、○○さんへ、お祝いの赤白帯が贈呈されます。皆様、どうか盛大な拍手を」
赤白帯が贈呈され、同級生、先輩、後輩、現学校関係者、恩師……
居合わせた全員から、大きな拍手が巻き起こりました。
56年卒の先輩方は、このお祝いのために緑友会に集まったようですね。
「同級生の慶事を、恩師や先輩後輩とともに祝う」というのは、なかなかよい趣向だと思います。
緑友会会長は「今後は、各方面で活躍中の渋高生を積極的に紹介していきますので、あらかじめ、申し出ていただければ、こんな場を設けます」とおっしゃいました。
……緑友会も、だんだん変わってきていますね。
恒例の抽選会。
「次の景品は、○○年卒業、△△さんの経営する■■酒店からご提供いただいた、池田の地酒「呉春」です」というふうに、今年は、景品を一つずつ司会者が紹介する形式。
私は卒業記念品の500円のクオカードを当てましたが、ゆんさんは「幻の芋焼酎」が当たって大喜び。
初めての参加者が多いだけに、今年は特に盛り上がりましたね。
最後は、緑友会名誉会長の万歳三唱で締めくくられ、今年の緑友会も滞りなく終了。
お土産のホテルの無料入浴券と無料ボーリング券。
その使い道を考えるのも、楽しみの一つ。
なお、来年は緑友会の案内状が送られる年ですが。
「今後案内がほしい方は、ご返信ください」という往復葉書の案内状を出し、不要な人には案内状を送らないようにすることも、検討されているそうです。
ただし、これは、緑友会サイトに「転居先情報入力フォーム」がないと、難しいかもしれませんね。
毎年趣向が変わり、少しずつ、卒業生と在校生、卒業生同士の結びつきも強まりつつある緑友会。
来年も楽しみです。
ラベル:同窓会
紅白帯があるなんて、今回始めて知りました。
いただいた「幻の芋焼酎」ですが、一口いただいただけで、あとは全部痛風病みの父が飲みました(笑)
焼酎のほうが症状が出にくいからって、言い訳しながら…。
毎年赤字が出るけど、100周年まで続けたいという思いは同じなはずなのに、考え方は違うんだなぁって、改めて思った緑友会でした。
さて、来年はどんな出来事が待ってるのか、今から楽しみです。