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2010年08月21日

『ユニクロ思考術』

ユニクロは底がしれない……


 
毎週末に入る折り込みチラシをながめるたびに、そう思う。

品質がよく価格は安い。
しかも、どんどんデザインが洗練されていく。

山口県の小さな洋服屋だったユニクロが、アメリカ、イギリス、フランス、中国、シンガポールと、海外出店を成功させていくのは、見ていて爽快な気分だ。

この本は、ユニクロの取締役会長兼社長の柳井正が、「すべての社員はパートナー」の経営哲学を元に、「ユニクロで働いている人は何を考えて仕事をしているのか?」を紹介した本。

アートディレクターの佐藤可士和、クリエイティブ・ディレクターのタナカノリユキ、インテリアデザイナーの片山正道……

時代の先端をゆくクリエーターたちを、ユニクロの何がひきつけているのだろうか。

『合理性を美しさに変えるシステムがユニクロの原点』と語るのは佐藤可士和。
日本人が持つ、伝統的な美意識と合理性、それを引き継いだのがユニクロだという。

確かに、ユニクロのイメージは、昔の「安い服」から「クール・ジャパン」に変わりつつあると、私も感じている。

そして、柳井社長が発する「鮮烈な言葉の力」も、ユニクロの強さの秘密だと思う。

『仕事に意味はない。もっといえば、そもそも人生に意味はない、と考えることもできる。しかし、人生の意味は、一人ひとりが仕事を通して発見し、作っていくものだと思う』 

巻末の柳井社長の言葉は衝撃的で、一瞬「ああ、もっと仕事しなきゃ。家で介護や家事なんか、やってる場合じゃないや」と思ってしまった。
幸い、私の場合、執筆の仕事で、これから「人生の意味」を作っていけそうだが。

それにしても、常に革新を続け、拡大を続ける、ユニクロの恐ろしいほどのスピード。

私は、ただ呆然とたたずんで、その後姿を見送るだけだ。

『ユニクロ思考術』 柳井 正 監修 新潮社
ラベル:ユニクロ
posted by ゆか at 12:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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