『東大合格生のノートは かならず美しい(太田あや著 文藝春秋)』と一緒に発売されたことで有名な、コクヨ「キャンパスノート ドット入り罫線」。
東大に合格したいというわけじゃないんですが。
あの横罫線にドットがついたデザイン。
方眼罫のレポート用紙のように、簡単に図や表を書けて便利そうで。
しかし……あれは綴じたノートだしなあ。
学生時代からルーズリーフ派で、現在はレポート用紙派の私。
昔は「よく書き損じをするから」が、その理由でしたが。
今は「レポート用紙に書いた内容を、即切り離して、用件ごとにファイリングする習慣があるから」です。
「整理術の教科書」として名高い『図解 ミスが少ない人は必ずやっている〔書類・手帳・ノート〕の整理術』では、「自分の仕事・思考を整理して貯蓄する場所」として、ノートを書くことを勧めています。
この本では「ビジネス用と日記用のノートの2種類だけで十分」とあるけれども。
セミナーの内容と取材の走り書きと形容動詞リストの追加分の単語を、「仕事用」だからといって、同じ1冊のノートに時系列順に書いてしまっていいものかどうか。
後で情報を探す時に、大変なことが起こりそうな気がする。
ちなみに、この本も「ドット入り罫線ノート」を推奨しています。
……うーむ。気になる。
先日、立ち寄った近所のダイエーの「新学期特集 キャンパスノート」コーナー。
さまざまなサイズ、色とりどりのノートがある中で、一つの小型ノートが目に飛び込んできました。
「キャンパスツインリングメモ ドット入り罫線カットオフ」。
A7サイズのリングメモです。
職場で使うメモが残り少ないので、とりあえず、これを購入してみました。
そうか。
リングノートなら、ページを切り離せるから、私にも使いこなせそうですね。
面白いので『コクヨ・S&T』サイトをのぞいてみました。
「キャンパスノート」の登場は1975年8月。
発売以来、ずっと改良を重ねています。
汚れが目立たない地模様印刷、書きやすいタイトルスペース。
目次などが書ける罫線スペース、書きやすい名前スペース……
あの独特な表紙のデザインには、ちゃんと意味があったんですね。
強度の高い特殊フイルムでラミネート加工した背クロス。
素早く縦線を引けるように、ノートの横罫線の中央と左端に三角形のメモリ点をつけるなど、他にも多くの工夫がこらされています。
種類も豊富。
一般的向けの「キャンパスノート」。
ユニバーサルデザインで、2005年グッドデザイン金賞受賞の「パラクルノ」。
趣味や旅行の記録用の「CAMPUS ON HOLLIDAY」……。
その中で私の目を奪ったのは、「キャンパスハイグレード」。
「MIO PAPER」と「CYO−BO PAPER」の2種類。
「MIO PAPER」はキャンパスノート紙より20%軽く薄い中性紙。
インクが乾きやすく、ゲルインクボールペン向き。
左利きの人やノートを常に携帯する人にお勧め。
「CYO−BO PAPER」はキャンパスノートの1.3倍の厚み、2倍のインクのにじみにくさを実現した万年筆やサインペンにも対応した中性紙。
『書いた内容を繰り返し閲覧する人に。筆圧が強い人にもおすすめ』
……むむむ。これは気になる。
実は私、筆圧が高いんです。
「CYOBO−PAPER」とは、日本初の国産帳簿用紙。
80年の伝統を誇る「コクヨ帳簿紙」のこと。
そういえば、町の小さな文具店で「帳簿用紙」というのを見たことがあります。
その時は、「このOA時代に帳簿専用紙なんか、使う人がいるのかしらん」と思ったのですが。
需要が減った帳簿用紙をノートに転用する……なかなかのアイデアですね。
それにしても、「気になるノート問題」の一つが解決したとたん、また別の「気になるノート問題」が発生してしまうとは。
たぶん、近いうちに買っちゃうんだろうな。このノート。
ラベル:コクヨ
『東大合格生のノートは かならず美しい』は発見してソッコーで買いました。
「自分なりの基準でノートを作る」から後で見ても美しく感じるのだと考えています。東大に入るような人は、その基準もきちんと持っているんですよね、きっと。
良い文房具が増えると嬉しいのですが、反面、淘汰されて無くなるものもあるのかと思うと複雑な気分です。