ひょうたん型の細長いシール。
黒、白、透明、ピンク、茶色、金、銀、鈍い金属色。
ひょうたん状の丸い部分の中心に、ボタンのようなものがあります。
『ベルトシール』。
手帳やノートの小口(ページが開く部分)に貼る文具。
……うーむ。また変わったもんが出てきたなあ。
最近、しおりやシール、ペンホルダーや付箋など、手帳やノートと一緒に使う文具が、充実してきているのです。
「ベルトシール」を売り出した『ミドリ オンラインストア』サイトによると、これは、手帳やノートが鞄の中で開くのを防ぐ文具。
『お気に入りのノートや手帳に貼るだけで、ホック式のベルトが付いたノートに早変わりします!その他にも、かさばりがちなバインダーなど用途はいろいろ。ペンホルダーとしても活躍します』
シールの中央に切り込みがあって、そこにペンを挿すことができます。
ペンは手帳やノートの小口に収まるのでスマート。
色は、黒、白、透明、ピンク、茶、ゴールド、シルバー、チタンシルバーの8色。
手帳やノートの色や柄に合わせて選べるから、楽しい。
実は、愛用のソメスの革製ライティングパッド(レポートパッドホルダー)に、もう一つペンホルダーをつけたくて、この「ベルトシール」を買おうと真剣に検討したんですが。
商品についていた注意書き「革や布、凹凸のある紙の手帳やノートに不向き」のために断念。
「シール」なので、くっつかない素材があるのが、この文具の弱点なんですね。
その代わり、この『ミドリ オンラインストア』で、ものすごく気になる手帳を見つけてしまいました。
『フラットファイルダイアリー』。
無地のPVCにクロコダイル風の型押しをしただけのシンプルなカバー。
色は黒、紫、青緑。スーツに似合いそうだな。
打ち合わせの多い人、従来の月間タイプの手帳では書き足りない人、付箋紙でタスク管理をしている人にお勧めの商品らしい。
しかも、表紙と裏表紙と年間見開きカレンダー、カレンダー型の月間スケジュール欄だけらしい。
しかし、問題なのは、そのサイズ……A4。
A4!
後頭部をバットで殴られたような衝撃です。
これまでの手帳は「かさばらなくて、もっとも書きやすい最小のサイズ」を追い求めるようなところがありましたが、それをあえて「大きく」してしまう。
確かに、書類はA4が規格になっていますから、手帳が、そのサイズであっても、薄ければかさばらない。
しかも、A4書類をはさんで持ち歩けるホルダーの役目も兼ねる。
コロンブスの卵のような商品です。
この商品を持ち歩いてる女性の写真もかっこいいし。
カレンダーと月間スケジュール欄しかないけれども、たくさん書き込みができる月間スケジュール欄。
その左側に75mm幅の付箋紙が貼れる方眼メモスペース。
右端には日付入り罫線。
ページ右下には前月翌月カレンダー。
……なかなか行き届いた配慮です。
厚さはわずか10mm。
極限まで無駄を省いたページ構成のなせる技でしょう。
この手帳を企画したデザイナーは『ターゲットイメージは、オフィスでスマートに働く女性。デスクに立てかけても、小脇に抱えてもかっこいいダイアリーです。手にするだけで、キャリアアップした気分が味わえるかも!』とコメントしていますが。
オフィスではバタバタと働き、自宅ではガサガサと執筆する私が、このかっこいい手帳を台所に置いて、キャリアアップどころか、血圧の高い夫と人工透析の義母の健康管理用献立手帳に使おうとしている。
……なんだか、デザイナーに申し訳ない気がするけれど。
とりあえず、東急ハンズかLoftで実物を見て、それから買うか決めようと思っていますが。
実物にお目にかかるのが、楽しみな手帳です。
ラベル:手帳