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2010年11月27日

『おひとり死』

2010年の1月に放映されたNHKスペシャル『無縁社会−“無縁死”3万2千人の衝撃』を見た時、「あの死に様もありうるかもしれん」と思った。



「あなた、結婚してなかった?」と疑問に思われる方もおられるだろうが。
喘息持ちの私、高血圧の夫、人工透析の義母。
一番若い私が最後に一人残ってしまうかもしれない。

マスコミは「家族や地域やネットワークがあれば大丈夫」というが、私には子供がおらず、弟は海外転勤もありうる商社マン、妹は今後、海外と日本を行き来する生活になるらしい。

地域は頼りになるのだろうか? 
無縁死したくないからネットワークに参加するというのも、どうなんだろう?

この本の著者は、女性一人の老後を応援するNPO法人SSSネットワークの創設者。
本のタイトルは「おひとり死」だが、3分の1は介護の話だ。

確かに、今の介護保険制度はお金さえあれば、ある程度のことがしてもらえるし、「在宅で生涯を終える」のも不可能ではない。

著者は60を過ぎているので、介護保険の恩恵を受けられるだろうが、私たちの世代が高齢者になるころには、介護保険制度は破綻しているだろうとも言われている。
……読んでいて気が滅入る。

しかも、SSSネットワークに登録している会員が、実際に死んだ時の話がいくつか出てくるが、ネットワークに参加することで「無縁死」は防げても、一人で死ぬ「孤独死」は避けられないのだ。
……ますます気が滅入る。

それに先日「クモ膜下出血で死んでいて、朝起こしにきた家族に発見された」知り合いの話を聞いたばかりだ。
「家族がいるから孤独死は防げる」ともいえない。

こうなると「孤独死」を前提に、今から成年後見人制度について調べたり、遺体を引き取ってくれる身元保証人を探したりする方が、ネットワーク参加より現実的な気がしてきた。
その情報は、この本にも載っている。

「自分の死んだ後」のことを、誰かに安心して任せられる状態にしておけば、これから先、もうちょっと充実した人生を送れそうだ。

『おひとり死』 松原淳子 著 河出書房新社
タグ:無縁死
posted by ゆか at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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