正解は『にかほ市(秋田県。仁賀保町・金浦町・象潟町合併)、いすみ市(千葉県。夷隅町・大原町・岬町合併)、あわら市(福井県。芦原町・金津町合併)』。
今、この本が手元にあるから、なんとか答えられるのであって、この本がないと、何市が何県にあるのかさっぱりわからない。
合併した自治体と住民も大変だろうけれど、今、地理を習っている学生や先生も大変だ。
私の住む地域は合併が1ヶ所だけだったので、住民も市町村合併には関心が薄い。
実は、私の住む市も隣の市との合併案を内示されていたが、両自治体とも「なんで?」と思ったらしく話題にもならなかった。
私はこの時審議会の仕事をしていて、偶然合併案の資料を入手したが、市民は合併話があったことすら知らなくて、みんな「隣の○○と合併? なんで?」という反応。(たぶん○○市民の方もそうだろう)
この「なんで?」という違和感。
地元への愛着や郷土への誇りを踏み越え、2006年3月の期限までに、全国の自治体は必死で合併にひた走ったのだろう。ご苦労様なことだ。
この本は1ページに1つの県地図。
合併地域が色分けされていて、下欄に名称、人口、面積、合併前の自治体名、合併年月日の説明。
巻末に新旧市町村名総索引もあり、便利だ。
一番合併が多かったのは愛媛県。
2つの町以外はすべて、それぞれ隣の自治体と合併している。全体的に地方ほど合併が目立ち、逼迫した地方自治体財政をうかがわせる。
北海道伊達市や神奈川県相模原市のように、真ん中にある町が合併を拒否したためか、二つに分断された市もいくつかある。
まともに自治体として機能できるのか心配だ。
合併した市町村も合併しなかった市町村も大変だ……この本を読んで、そう思った。
『一目でわかる平成の大合併地図』 イミダス特別編集 集英社
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この「市町村合併」ですが、仕事で配送用住所を作る時、今まで使えていたはずが「店着住所不明」「着店JISコードなし」等々と機械に言われてしまい慌てて郵便局のホームページへ…。大変不便です。あの「上九一色村」もなくなりましたねぇ。