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2011年02月19日

『電子書籍革命の真実』

『iPad vs.キンドル』。


この本が昨年……『電子書籍元年』に発売されて一年近くたつ。

出版業界だけでなく、通信、印刷など各業界の大手企業が、続々と電子出版事業をはじめた。
私の周りでも『電子書籍を出しました』という話を聞く。

この一年で何が起こったのだろうか。

『iPad vs.キンドル』の著者が、「その後の電子書籍」を追ったのが、この本だ。

電子書籍専用端末「GALAPAGOS」を直販し、TSUTAYAと提携して雑誌などの定期刊行物を主力に展開するシャープ。
KDDI、朝日新聞社、凸版印刷とともに電子書籍配信会社を立ち上げ、専用端末「ソニーリーダー」を発売したソニー。

コンテンツを集めて販売会社に卸売りする「電子取次」事業に参入した凸版印刷。
独自の電子書籍ストアを展開、店頭で電子書籍と紙の本の両方を売る紀伊國屋書店。
古今東西の書籍をデータ化し、広告をつけて収益を得ようと目論むグーグル・ブックス。

それぞれの端末に使われているフォーマットによって、電子書籍の「読みやすさ」が違うため、統一規格を策定しようとする総務省・文部科学省・経済産業省の「三省懇」。

iPad向け電子書籍の実質的な市場規模は、都内の大型書店1店舗分。

……うーむ。どうしたらいいんだろう。

最近『ventus』の電子書籍化を勧められることもあるが。
電子書籍にして読んでもらえるんだろうか。

一番短い「本読みコラム」で一話あたり800字。
一番長い「武道系コラム」で一話あたり6000字を超える。
これが加筆されて電子書籍の体裁になった時、読者にとって負担にならないだろうか? 

本の最後に著者の体験が出てくる。

『iPad vs.キンドル』の電子書籍は、iPadが発売遅延し、AppStore(アップルの電子書籍販売会社)の内容審査に引っかかって商機を逃したため、あまり売れていないそうだ。

……うむむ。難しいなあ。
とりあえず、『ventus』の電子書籍化は様子見だな。

『電子書籍革命の真実』 西田宗千佳 著 エンターブレイン
posted by ゆか at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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