どれも意味不明なものばかりだ。
この本は、そんな「生活マーク」の情報を集めたマーク雑学事典。
マークの起源は14世紀のイギリスで銀の含有量を定めた刻印の「ホールマーク」。
品質表示が目的だった。
現在はマークの種類が増えたが、大別して「法律で定められた表示義務のあるもの(リサイクル・マークや感電注意マークなど)」
「法律や制度に基づく任意の品質保証印(食品のJASマークや鉱工業製品のJISマークなど)」
「業界団体の自主規格に基づくマーク(ウール・マーク、USAコットン・マークなど)」
「製品ロゴ、シンボル、ブランド、キャンペーンロゴ」に分かれるが、時代の流れでどんどん種類が増えていく。
例えば、JAS(日本農林規格)マークは、2006年3月から「JASマーク」「有機JASマーク」「特定JAS(作り方JAS)マーク」の3種になった。
一方、JIS(日本工業規格)マーク、2005年10月に「基本のマーク」「加工技術用マーク」「特定側面用マーク」に分かれたのだが……
どれも、「JAS」または「JIS」のロゴなので、どれがどれやら区別がつかない。
ベル・マークやトクホ(特定保健用食品)マークのように、もっと一般の消費者に認知されるように努力するべきだと思う。
この本には、日本のあらゆる生活マークのロゴと解説と関係団体の連絡先が載っているが、読んでいるうちに、あまりの種類の多さ、似通ったデザインに、何が何やらわからなくなり、「こんなん全部覚えられるかぁ!」と叫んで、あやうく本を放り投げるところだった。
ただ一つ、はっきりしているのは、もし『生活マーク・テスト』があれば、私は確実に赤点を取って、追試を受けるはめになってしまうことだ。
『マークを読む JISからエコマークまで』 中井有造 著 NHK生活人新書
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