書類のファイル、クローゼットの引き出し、台所の食品のビン、リビングのDVDソフトのタイトル……。
なんでもラベルを貼る「ラベル魔」状態。
もともとは「機能的なスモールオフィス」をめざして、書類のファイリングを研究中でした。
ご存知のように、ファイリングの基本は「ラベルを貼ること」です。
私の仕事が忙しくなり、夫が家事をするようになるにつれて、「粒コショウのビンどれやねん?」とか「冬物下着どこや?」とか、探し物に大騒ぎすることが増えたのです。
今まで家財を私一人で管理していましたが、ラベルがないと夫には探せない。
そうなると、仕事場だけでなく、リビングや台所までラベルを貼りまくることに。
テプラでラベルを作っては貼り、作っては貼る毎日が続いていましたが……。
その日も、テプラでファイルのラベルを作っていました。
液晶画面の打ち込んだ字を確認して、「印刷」ボタンを押したその時……
画面が白く光ったかと思うと、次の瞬間真っ暗に。
えっ!
何?
何度電源を入れなおしてみても、コードをつなぎなおしても、液晶画面に文字が出てきません。
……まさか、こんな壊れ方されるとは。
よく考えてみると、このテプラは、20年前に結婚した時、夫が実家から持ってきたもの。
昭和末期のテプラだったのかもしれない。
タイプライターに似た形をしていますが、キーの直径は8ミリ。
手の大きい私には打ちにくい代物。
字体は明朝体だけ。
テープカッターは手動式。
その不便さが「味」でもあったわけですが。
さて、どうしたものでしょうか。
ラベルライターは、キングジムの他に、ブラザーやダイモ、カシオもあるけれど。
……テプラのカートリッジが大量に残ってる。
カートリッジは1本あたり1000円だから、もったいない。
ということは、やっぱりテプラを買わないとしょうがないか。
どんなテプラにしようかな。
テプラには、電卓の親玉のような単機能の安いものから、英語や中国語、韓国語対応の高級品もあります。
パソコンデータを印刷できるタイプもいいけど。
ビンやタンスやファイルのラベルを作るのに、そこまでする必要あるかな。
しかも、時々ラベル貼りに失敗する不器用者だから、「パソコンで一気にラベルを作成、一気に貼る」のは無理。
貼り損じのラベルの山ができてしまう。
危険だから、ラベルを一つずつ作る普通のテプラにしよう。
パソコン画面上の大量のテプラの中で、私の目を奪ったのは白い四角いテプラ。
「テプラPRO Toffy」。
『キングジム』サイトによると、Toffy(トフィー)は英語で「砂糖やバターなどを煮詰めた飴菓子」。
チェリーピンク、ライムグリーン、ショコラブラウン、シュガーホワイト。女の子好みの4色展開で、テプラとテープの他に、ファイル、マルチペン、スリムシャープペン、ノート、アロマ・デ・ライト、モジュールラック、窓に貼るシール……
「働く女の子」の生活をトータル的に彩るブランド。
『朝起きてからベッドに入るまで、私の“自分みがき”をサポートしてくれるToffy。彩りをプラスして、もっとハッピーな毎日に』
……うわぁ。照れるなあ。
一応「女子」とはいえ、 不惑を超えたこの年寄りには「自分みがき」「ハッピーな毎日」も気恥ずかしい。
チェリーピンクはかわいらしすぎるけど、シンプルなデザインのシュガーホワイトなら使えそう。
6989円で購入したこのテプラ、外見は国語辞典と同じサイズの白い四角い箱。
ふたを開けると中にキーボード。
ふたの裏がディスプレイ。
前のテプラよりも小さいのに、ディスプレイもキーも大きく、明朝体とゴシック体が選べて、縦書き横書き、文字サイズなども設定が簡単になっています。
進化してるんだなあ。
自分が打った文字の長さが画面上でわかるし、オートカッターがついているのが便利。
これでまた、「ラベル魔」ぶりがエスカレートしてしまいそうです。
ラベル:ラベル