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2006年06月20日

甥と私

甥……妹の子供。自分の子供がいないこともあって、一応かわいがっているつもり。
 
妹が私を「姉ちゃん」と呼ぶので、甥も私を「姉ちゃん」と呼びます。
いまだに「オバサン」と呼ばれたことはありません。

甥にとって「伯母」は私一人だけ。
実は、この「伯母」は世間の平均的な「伯母」と全然違うことに、まだ気づいていないらしい。(しめしめ)

妹が仕事で遅くなる時は、保育園に私が迎えに行き、妹が帰るまで私の家で預かることも多かったのですが、私の家に来ると、いつも「姉ちゃんち、なんで、うちより狭いねん?」と訊くので困りました。
ふん。悪かったな。狭くて。

妹から、私が時々文学賞を獲ることを聞かされていて、受賞のたびに「今度も僕のことを書いてくれなかった」と責めるので、難儀です。

悔しいので、このサイトの『お受験は「悪」か?(日常コラム)』で甥を登場させました。

「あんたが「僕のこと書いてくれへん」ってゴネるから、ネットに書いといたわ。やーい」

甥は「ventus」の『お受験は「悪」か?』を見て、不審そうな顔をしました。

「姉ちゃん。なんでこのサイト、字ばっかりやねん」
「ふふん。それは姉ちゃんに画像加工する能力がないからや。そやけど、字しかなくても、読む人がたくさんいるねん。この話は、なかなか人気あるよ。コメントついてるやろ」
「ふっふっふ。それは俺のおかげというもんやな」

甥は得意そうに言いました。生意気。

今のところ甥とは仲良くやっています。
「ガンダムの話で盛り上がる伯母と甥」も変ですが、「無言で伯母の手からお年玉をひったくる甥」や「「クソババア」と言われて逆上し甥の顔が変形するほど口の端をひねる伯母」よりマシでしょう。

妹の家で、最新のゲームソフトを操作して自慢する甥と、それを「ほほう」と感心する私。「姉ちゃんも同レベルやねえ」と後で呆れる妹。……最近は、そんな感じ。

ところで、甥も高校生。
反抗期に入って「なかなか勉強しない」と妹が悩んでいます。

先日も、私が妹の家にいると、中間テスト期間中の甥が帰ってきました。

「今日のテスト、どうやった?」
「数学まあまあやけど、国語が今イチやな」
「明日は?」
「世界史。俺、苦手やねん。覚えること、ぎょうさんありすぎや」
「世界史やったら、丸暗記の科目やから、一夜漬けでもなんとかなるやんか。がんばれ」 

私が励ますと、甥は溜息をつきました。

「どうせ、なんぼやっても、俺なんか、ダメやし」
「あ、そんなこと言うか。ほんまにダメになると、パソコンもゲームもできなくなるよ」
「なんでやねん」
「ダメになると、就職できないんや。食べたいものもゲームも買われへん。病気しても医者にもかかられへんからしんどいし、電気や水道も止められ、家賃も払われへんから家追い出されて、寒い中をうろうろせんといかん。携帯もないから、友達から絶交されるし」

話をしているうちに、甥の顔色が変わりました。

「……ほんまにダメになるのは、なかなか大変やで。今日だけ年号暗記する方が楽やんか」
「……うーん。しゃあないなあ。勉強したるわ」

甥は自分の部屋に行き、私は溜息をつきました。
この手がいつまで通用することやら。 


posted by ゆか at 13:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
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