青色申告本企画には、本文を書く私以外にイラストレーター、決算書解説担当の簿記講師、税法監修の税理士がいる。
このスペシャリスト集団をどう率いていこうか。
というのか、そもそも私に率いることができるのか?
今まで私は仕事を「任される方」で「任せる側」ではなかったから、大失敗する前に勉強しておかねば。
この本の著者は、リーダーシップ開発と理念浸透に特化したコンサルティング会社の代表取締役。
「どう仕事を部下に任せればいいか」と悩む上司に向けて書かれたのが、この本だ。
仕事の任せ方のポイントは7つ。
『ムリを承知で任せる』……全員が忙しいのを承知の上で引き受けてくれた。
『任せる仕事を見極める』……全員の担当部分を明確にしている。
『任せる。と伝える』……全員が自発的にこのプロジェクトに参加した。
『ギリギリまで力を発揮させる』……プロジェクトが始まったばかりで、まだわからない。
『口出しをガマンする』……ひたすら忍耐でがんばろう。
『定期的にコミュニケーションする』……これは今後の努力か。
『仕組みをつくって支援する』……全員に進行状態の周知はやってるが、もう一工夫必要なようだ。
……なるほど。「仕事を任せる」とは難しいものだなあ。
読んでいるうちに、ある人物が私に似たようなことをしていると気づいた。
夫だ。
例えば「今日中に今年の大体の予算出せるか? 特に出費額多いもん一覧で出しとけ。方法は任せる」と私に指示する。
私が作業にかかると、時々見にきて「固定資産税は年払いか?」と質問したり、「エクセルなんか使わんでも手書きでええぞ」とアドバイスしたりする。
タイミングよく現れるところをみると、さりげなく私の様子をうかがっているのだろう。
一覧表ができると「よし。これで今年必要な金がわかった。コーヒーでも淹れたるわ」と笑う。
ということは、私にとって夫は「任せ上手な上司」なのか???
なんだか変だぞ。
『任せる技術』 小倉 広 著 日本経済新聞出版社
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