毎年エイ出版社から『STATIONERY MAGAZINE』が発売される季節になりました。
私も、この本をamazonで購入。
ショッピングカートに『STATIONERY MAGAZINE』を入れた時、「これもおすすめです」と、画面に現れたのは『デキる課長のスキルアップ文房具(ミリオン出版)』。
副題は『新生活をサポートする必携文具300種類!』とあるから、最新文具のカタログ雑誌らしいけど。
「別に課長でもないし関係ないわな」と、そのまま精算画面に進もうとした時、その本の一つの特集が私の目を奪いました。
『最強女子文具』
…なんだそりゃ?
初めて聞く言葉。
「最強女子文具」がどんなものか想像がつかない。
こうなると持病の「気になる病」がムクムクと動き出し、『STATIONERY MAGAZINE 007』と一緒に、その本を買ってしまいました。
『デキる課長のスキルアップ文房具』は、予想通り、30代の若者向けの新商品の文具カタログみたいな本ですが、 肝心なのは『最強女子文具』。
「女子文具」とは、「働く女性を輝かせるおしゃれな文具」のことらしい。
東京都内の6つの人気文具店の女性スタッフが『女子力に磨きをかける愛され女子文具』として、3つずつ、おすすめ文具を紹介する特集でした。
女性が好みそうな色鮮やかなファイルや名刺入れ。
押すのが楽しそうな手帳用スタンプ。
かわいらしい柄のマスキングテープ。
レトロなムードのワックスペーパー。
……ふーん。こういうのが「最強女子文具」なのか。
しかも、今年、働く女性向けの文具はトレンドになると予測されているらしい。
それにしても……
四半世紀前、社会人になるまで私も「女子」と呼ばれていたけれども。
今は30過ぎても「女子」で、おまけに未婚既婚も関係ないらしい。
今時の「女子」って何者なんだろう?
「女子力」はもっとわからん。
この本に「この女子文具で女子力発揮せにゃいかんぜよ」と言われても……どないせいっちゅうねん?
ということで、「女子力」について調べてみました。
『はてなキーワード』によると、「女子力」とは、『女性の、メイク、ファッション、センスに対するモチベーション、レベルなどを指す言葉。主にJJ、cancamなどを購読する層がよく使う』
……ふーん。
「外見の女らしさを追求する熱意」みたいなものかな?
と思っていたら、『日経ウーマンオンライン』の『働く女性に必要な「女子力」とは』には、さらにすごいことが書かれていました。
これからの働く女性には5つの「女子力」が必要で……。
仕事で落ち込んだ気持ちをひきずらない「切り替え力」。
女性特有の「察しのよさ」で職場の緊張を和ませる「気配り力」。
会議では率直で豊かな表現で画期的なモノやサービスを生み出す「盛り上げ力」。
自分の失敗や弱みや考えを率直に周囲に語り信頼関係を作る「かわいげ力」。
「気配り力」と「かわいげ力」を駆使して周囲を巻き込む「巻き込み力」。
……うわぁ。全部私に足りない「力」じゃないのか。
えらいことになってるなあ。
『日経ウーマンオンライン』は『男女雇用機会均等法の施行から20年以上が経ち、企業で女性が働くことは一般化したけれど、一線で働こうとすると、結局、男性並みのハードさが求められ、その結果、女性性を押し殺してしまう』と嘆き、「これからの働く女性は女子力を発揮しなければ」と恐ろしいことを言います。
……仕事ができるのは当然。
しかも細かい配慮やかわいらしさまで必要なんて。
今時の企業で働く「女子」ってしんどいわ。
この本が言うように「女子文具」が、今後のトレンドになるのかはわかりませんが。
働く「女子」も、もうちょっと肩の力を抜いて仕事できればいいのになあ。
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