『仕事中に菓子類の飲食を禁ず』が日本のオフィスの掟ですが、これは建前上のことで、「黙認」というのか、「半ば公認」されているのが「FRISK」と「のど飴」。
のど飴の起源は古く、室町時代には地黄煎(漢方薬の地黄を入れた飴)が登場。
当時は水飴状の飴が主流でしたが、江戸時代には砂糖が普及して、固形の飴が主流になりました。
一方、FRISKはベルギーのミント菓子で、カネボウが1994年に輸入発売。
ユーカリミント、ライムミント、スペアミント、ペパーミントの4種類があり、眠気覚ましや気分転換用として人気がありますね。
この系統の食品では仁丹(森下仁丹)が1905年に発売されていますが、あれはどちらかというと「菓子」ではなく「薬」でしょう。
『2005年度ミント錠菓市場で47%のシェア』と、発売元のカネボウは自社サイトで自慢していますが……うーむ。「ミント錠菓市場」というものがあったのか。
しかし、同系統の菓子では「リカルデント」と「ミンティア」ぐらいしか思いつかないですね。
この「シェア47%」というのは、本当にすごい数字なのかしらん?
ところで、私はのど飴派です。
喘息のせいか喉が痛いことが多いので、のど飴は仕事の友。
風邪に効くノーベルの「ビタミンCのど飴」と春日井の「ハーブのど飴」を基本に、新発売ののど飴を試すことにしています。
気管支に効くというカリン入りののど飴も多いですね。
あれは薬効成分が強いようですが、刺激もまた強い。
さて、店にのど飴とFRISKが並んでいたら、ためらいもせず、のど飴を買う私ですが、今回訳あって、初めてFRISK(刺激の弱いスペアミント味)を買ってみました。
FRISKは「ミント味のラムネ菓子」と思っていたのですが。
……一粒口に放り込んでみると、意外と硬い。
口に広がる強烈なミントの香り。
噛み砕くと、頭を鉄のハンマーで殴られたような衝撃と爽快感……
やみつきになる人がいるのもわかる気がします。
二つ三つと口に頬張ってバリバリ噛み砕いているうちに、気分が高揚してきて思わず「あはははは。みんな滅びてしまえ!」と口走る……なんてことはありませんが、何やら自虐的で破壊的な気分になる、私にとって大変危険な食品です。
今後FRISKを食べるのはよそう。
先日、銀座・伊東屋(東京の老舗の文具店)サイトの『タブレットケース・フォルダー』(FRISKをケースごと収納できる革のフォルダー)の画像を妹に見せました。
「このオーシャン・ブリーズのフォルダー買うつもりやけど、伊東屋が『中身のFRISKはコンビニで買え』って言うから、FRISK買ってみた。けど、きつい味するねえ」
妹はPCの画面をのぞき込みました。
「ははあ。この水色、姉ちゃんの弱い色やんか。そやけど、なんでまた、FRISKやの? 姉ちゃん、のど飴の人とちゃうかったっけ?」
「FRISKのケース、喘息の薬入れにちょうどよさそうなんで。今のピル・ケースがダメになってきてるし、ピル・ケースをパカっと開いて薬つまみ出すより、フォルダーの中から、シュッとケースをスライドさせて、出てきた薬を、ポンと口に放り込む方がスマートな気もするし。しかし、FRISKの中身全部食べるのは、大変だったわ」
妹は呆れ顔で言いました。
「そんなに嫌やったら、中身だけほってしもたらよかったのに」
「しまった! その手があったか!」
なんて間抜けな私。
でも、あれは貴重な体験だったのかもしれません。
この『伊東屋オリジナル タブレットケース・フォルダー』の話は、また別の機会に。
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2006年06月27日
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