そんな問いかけからはじまるこの本の著者は、『レバレッジ・シンキング』で知られる本田直之氏。
電子書籍が普及しつつある時代の読書術について書かれたのがこの本だ。
実は私はまだ電子書籍を読んだことがない。
紙の本を読むのに手一杯なのだが。
しかし、これから電子書籍は爆発的に増える。
今のうちに対策を立てないと。
著者は紙の本のほかに、iPhoneとキンドルとiPadを駆使して短いスキマ時間を最大限に生かして電子書籍を読む。
この3つのモバイル、それぞれの特徴と弱点も書かれているので、どれを買おうか迷っている私にはありがたい。
ちなみに電子書籍に向く本は
「気軽に読める本」
「ひたすら前に読み進められる本」
「レファレンス用の本」
「リンクなど外部にアクセスして価値が高まる本」。
じっくり読む本は電子書籍に向かないようだ。
ということは、純文学や専門的な学術書以外の本は、ほとんど電子書籍に移行することになる。
大変な時代になったものだ。
著者は「誰でも電子書籍で出版できる時代」になり、本の中身は今以上に玉石混交になってくると予測。
対策は
「的確な意見を述べる読書ブログを選びRSSリーダーで読む」
「ニーズが同じ人が集まるソーシャル・ネットワークで評判の本をチェック」
「本の目利きと個人的な交流」
……これはいかん。
早く「本の目利き」を見つけておかねば。
私のように、自分に必要な本を探さなければいけないのに時間がない人間には困ったことが起きそうだ。
本来なら、「本の目利き」は図書館司書(レファレンサー)が適任だろうが。
レファレンス能力(調べる力)は常に使わなければ、たちまち錆びて使い物にならなくなる。
調査能力が高い図書館司書が少ないのが現状だ。
新ビジネス「忙しいあなたに今必要な本をアドバイス」が登場する日は近い。
もし時間があれば私もやってみたいものだ。
『リーディング3.0』 本田直之著 東洋経済新報社
ラベル:電子書籍
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