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2011年07月02日

平成23年の緑友会

5月の終わりに緑色の葉書……緑友会(大阪府立渋谷高等学校同窓会総会)の案内状が届きました。


経費節減のため案内が隔年で届くのですが、今年は案内がくる年なのです。

6月最終日曜日、箕面観光ホテルで正午より開催。
会費5000円。

「あいかわらずだなあ」と思いつつ読んでいると、予想外の文字が目に飛び込んできました。

『ゲストに倉田薫池田市長をお迎えします』

……創立100周年でもない年に、市長が何しにくるんだろう?


緑友会当日、同級生のゆんさんたちと待ち合わせて箕面観光ホテルへ。
いつも緑友会の日は雨で、ホテルへの坂道を歩くのに苦労するのですが、
今年は晴天で暑い。
難儀やなあ。

ホテルの受付に到着。
会計のクラスメートと書記の後輩たちが出迎えてくれました。
案内が届く年のせいか、今年は参加者が多いようです。

会場に入ると、丸テーブルに椅子がセットされていました。
本来は立食形式の総会ですが、年配の卒業生が多いことを配慮したのでしょう。
こういう形式にとらわれない渋高生の大雑把なところ、私は好きですね。

顔見知りの先輩たちと挨拶を交わしながらも、私は「彼は来るのだろうか」と気がかりでした。「彼」とはFacebookで知り合った後輩。

ご存知のようにFacebookは実名登録で、卒業した学校名を正直に書かなくてはなりません。
「緑友会に参加します」と言ってましたが。
なにしろ会ったことがない相手だから、どの人なのかわからない。

とりあえず、『昭和59年卒』のテーブルへ。

「おう、久しぶりやな」と声をかけてきたのは、同級生のnimaさん。
同級生なのに初めて会う人もいます。
去年緑友会に出席した同級生が、さらに友達を連れてきたからです。
120人近くの参加者のうちの20人が昭和59年卒。

私が同級生たちと話をはずませていると、眼鏡をかけた男性がテーブルに近づいてきました。

「失礼ですが。○○さんですか?」
「そうです。島村さんですね」

彼がFacebookから来てくれた一つ年下の後輩でした。
ちょっと席を詰めて、昭和59年卒のテーブルに一緒に座ることにしました。
私たち昭和59年卒は「ここは59年卒専用なんだから」などと、心の狭いことは言いません。

正午になり、緑友会総会が始まりました。
緑友会会長の挨拶の後、会計報告。
毎年50万の累積赤字で存続が危ぶまれていた緑友会ですが。
今年は70万円近い黒字。

総会出席者の増加と、案内葉書送付を隔年にするなどの経費節減。
広告収入の効果らしい。

でも決算書に「寄付」の項目がないのが残念です。
6年先の創立100周年記念式典を盛り上げるためには、卒業生が寄付しやすいシステムを作らないといけないでしょうね。

収支報告、役員改選の後は懇親会。
来賓の挨拶は倉田薫池田市長から。

私は豊中市民なので、池田の倉田薫市長には、年に一度、ケーブルテレビの番組『池田・がんがら火まつり生中継』でブラウン管越しにお目にかかるだけなのですが。
うーむ。テレビで見たまんまなんやなあ。
どうやら、今年池田市の副市長に就任したのが渋谷高校の卒業生で、それが縁で市長が緑友会に招かれたらしい。

市長が「この中で池田市立時代の方は手を上げてください」と言うと、出席者の5分の1が手を上げました。
集まっている卒業生は、昭和50年に府立高校になる前の池田市立渋谷高校、高等女学校、女子商業学校、技芸女学校と、さまざま世代の人たちなのです。

市長は「池田市立渋谷高校の皆さんをはじめ、池田の皆さんのおかげで再選を果たせました」と挨拶した後、「今後も池田を住みよい町にしたい」と抱負を語りました。
ついでに「7月9、10日池田の呉羽座で、大石内蔵助の役で『大忠臣蔵』に出演します。ぜひ見に来てくださいね」と宣伝されるあたり、さすがにやり手市長だなあ。

実は、池田市の副市長の他にも、卒業生が行政分野で活躍していて、警察署長や箕面市議もいます。
「渋谷高校の卒業生」というと、芸能人やスポーツ選手のイメージが強いんですが。
それぞれの場所で卒業生はがんばっているんです。

乾杯の後、緑友会会長が、先日105歳で亡くなられた最年長の卒業生、その家族からの手紙を読み上げました。
故人は緑友会から100歳のお祝いの記念品を贈られたことを、亡くなるまで感謝していたそうです。
心温まる話ですね。

今年のアトラクションは、今の学校のスライド上映でした。
今年も全国大会進出の放送部のスライドと、先日行われた体育祭。

懐かしいなあ。
学校の中を見るのは本当に久しぶりだ。

実は小学校乱入殺傷事件以来、たとえ卒業生でも学校に入ることができないんです。
確かに防犯面で、学校関係者以外は校舎に入らせない学校の事情もわかるんですが。

学校にとって「学校関係者」とは、現役の生徒、生徒の保護者、現役の教職員のことで、母校を応援したいと思っている卒業生は「学校関係者」じゃないらしい。
オープンキャンパスなどの行事もありますが、入学対象者とその父兄が対象ですし。

料理をとりに来賓席の近くに寄った時、「今日は、25年ぶりに学校の中が見れたので、とても懐かしかったです」と学校長に言うと、「9月10日の文化祭は一般公開してますよ。いかがですか」とお誘いを受けました。
半月前に来訪人数を学校に連絡すると、招待状を送ってくださるそうです。
よし。mixiとFacebookで参加者を募ってみよう。

会場の隅の方のテーブルに、ものすごく若い娘さんと少し年上の女性がいたので、気になって声をかけてみました。
平成22年卒。
去年卒業したばかりの娘さんと、その母親で昭和60年卒の女性。

渋高は90年以上歴史があるので、親子2代、親子3代の渋高卒の人がいるという話は聞いたことがあったけど。
実際にお目にかかったのは初めてです。

Facebookから来た後輩や、書記の後輩たちとも顔見知りだったらしく、昭和60年卒同士で盛り上がっていました。
来年から昭和60年卒は、昭和59年卒に続く派閥になりそうな感じですが。
平成卒の若い世代にも緑友会に来てほしいですね。


お決まりの抽選会では、高級焼酎やシャンデリア、ブランド品のタオルセットや池田の地酒などの豪華景品が次々に出てくる中、初参加の同級生がアロマグッズセットを当てて「これで会費5000円は絶対に安いわ」と大喜び。

確かに、ホテルの食事が食べ放題飲み放題で、しかも、はずれなしで景品が当たり、無料ボーリング券と無料温泉入浴券がもらえる。
絶対に元がとれます。

次々に当選者が出て、どんどん景品がなくなっていきます。

「大丈夫。はずれても500円のクオカードだから」と看護師の同級生は安心していましたが……。

景品がなくなった後、「はずれの方、景品を用意しますのでお待ちください」のアナウンス。
「はずれの人の景品用意してなかったの?」と首をかしげるゆんさん。

15分後、抽選をはずれた私たちに、残念賞の箕面名物「もみじのてんぷら」が一箱ずつ配られました。
「これってどうみても500円以上するよね」と図書委員の同級生。

役員の後輩に聞いてみると、残念賞のクオカードを自宅に忘れてきて、急遽ホテルのお土産屋で人数分の「もみじのてんぷら」を買ったらしい。
他の学校の同窓会なら、「なんだ。その不手際は」と出席者が激怒しそうですが。
渋高の卒業生は暢気で大雑把なので「ごくろうさん」ですましたりします。


宴たけなわでしたが、閉会の時間になりました。

緑友会名誉会長の音頭で、渋高の今後のますますの発展を願って全員が「万歳三唱」。
これで緑友会も無事終了。

今年も楽しかった緑友会。

来年は案内葉書が届かない年ですが、来年以降も6月最終日曜日の正午、箕面観光ホテルで緑友会が開催されますので、卒業生のみなさん、ぜひご参加くださいね。
ラベル:同窓会
posted by ゆか at 09:38| Comment(1) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
スライドあったんだ…ちゃんと見てなかったな。
後半は会計幹事の同級生が、地味に抽選会用の札の整理をしてるのを発見して、手伝ったりしてたら終わっちゃったし(笑)
3時間って、長いようで短い時間だよね。
来年は、もっと同級生が増えるといいなぁ。
Posted by ゆん at 2011年07月18日 23:17
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