……できるのだろうか?
本当に?
タイトルに引っかかって読んでみた本。
「仕事を紙1枚にまとめること」は難しいからだ。
著者は「1枚シンプル思考法」を設計したコンサルタント。
「1枚シンプル思考法」には、
「問題解決のポイントをまとめる『Sの付箋』」
「スキマ時間で資料が作れる『16分割メモ』」
「1冊のビジネス書を15分で読める『キラーリーディング』」
「書類を効率的に整理する『1枚引継ぎマップ』」
「会議時間短縮用の『マップ・コミュニケーション』」
「誰にでも言いたいことをわかりやすく伝える『1・2・3マップ』」
「誰でも納得させる『物語プレゼンテーション』」
の7つのフォーマットがある。
いずれも、最初に仮説や視点を一つ決めて、型に沿って要件を書き込んでいくと、自動的に一定レベルの資料ができてしまう便利なものだ。
しかし、この「仮説・視点を1つ決める」の「1つの仮説・視点」をどう選んでいるのだろうか。
私は物を考えている時、仮説がいくつも出てきてしまう。
しかも「仮説Aは統計調査要」「仮説Bは説得力なし」「仮説Cは類似ケースをリストアップ」など、仮説ごとに対応が違い、仮説を一つずつ別の紙に転記して処理する。
そうすると「仮説A+仮説C÷2、仮説D加えた仮説E」が出てきて、さらに仮説が増えたりする。
この本を読んでいると、自分が無駄に紙をたくさん使って、効率の悪いことをやっている気がして情けなくなってきた。
ただ、この7つのフォーマットは、社内用の「プレゼンテーション資料作り」「仕事の引継ぎ」「会議のための根回し」など、用途を限定して使った方がいいと私は思う。
外部向けで使おうとすると、7つの型に書き込む「最初の仮説・視点」が間違っていた場合、取り返しのつかないミスが起きるかもしれない。
とりあえず、図書館に返す前に、7つのフォーマットの図をコピーしよう。
役立つことは間違いないから。
『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』高橋政史著 クロスメディアパブリッシング
ラベル:整理術
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