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2011年08月02日

男子文具と女子文具

今年の文具の流行の一つが「女子文具」……



働く女性向けの文具のことらしい。

東急ハンズの通販サイト『ハンズネット』が、かわいい動物型付箋や女性向けのカラフルな筆記具を集めて『女子文具』特集をしたり、『STATIONERY MAGAZINE』を出版しているエイムックが、『愛しの文房具』を発行したりして、「女子文具ブーム」到来? 

ああ、でも、私は「女子文具」が苦手なんだなあ。

「女子文具」の主流になっている、赤やピンクのカラフル文具はともかく、キラキラしたものとか、花柄とかレースとかリボンとかキャラクターとか……いわゆる「かわいいもの」が苦手で。

『愛しの文房具』に載っているものの大半が、「かわいいもの」。

ミッキーマウスのノートとか、キラキラした星型のシールとか、チョコレート型のカードとか花柄のペンケースだとか……

今時の「女子」は、こういうものを上手に使って、仕事のストレスを癒したり、職場のコミュニケーションのきっかけにするんだろうな。
いいなあ。

私は子供の時から「かわいくない」と言われる子供でした。

背が高く、不器用に動く大きい手足。
「さっぱりとした男っぽい」性格。

花柄のワンピースを着ては「似合わない」と言われ、ピーターラビットのバッグを持てば「イメージと違う」と笑われ……。

年頃の女性にとって「かわいくない」の一言は大変なダメージです。

「かわいいものを持つと、かわいくない自分が強調される」と、私は「かわいいもの」を避けるようになりました。

今は不惑を過ぎて「かわいいか、かわいくないか」で評価される年齢じゃなくなったので、気楽に生きているわけですが。

今さら「かわいい」を持ち出されてもなあ……

ちなみに「女子文具」をgoogle検索すると、たくさん出てくるんですが。
反対の「男子文具」という言葉は少ない。

これまで文具にこだわる人の大多数が男性だったために、「男性向け文具」を声高に主張する必要がなかったのかも。

その中で、とても興味深い文章を見つけました。
『Akiko Kaneko』さんのTwitterの呟きです。

『「仕事はかどる」「使える」「デキる」は男子文具の世界、「ステキ」「カワイイ」「楽しい」は女子文具の世界。ムックのタイトルから拾っただけ。』

『男子文具であふれるデスクは「基地」、女子文具のたくさん入った引き出しは「部屋」。』

……すごいなあ。
「男子文具」と「女子文具」の本質的な違いを端的に表現してる。

ひょっとしたら男子文具は「武器」で、女子文具は「ペット」なのかもしれない。

そもそも私が文具にこだわるのは、人一倍、時間管理と書類整理が下手で、筆圧が不安定で高く、平均的な日本女性よりも手が大きいせいです。
今も時間管理のための手帳、書類整理のためのファイリング文具は、決定的なものが見つからずに模索中。

今のところ、私に必要なのは「武器」なんですね。

ただ、「女子文具」満載の『愛しの文房具』の中に、一つだけ私が持っている文具がありました。
リヒトラブ「バッグインバッグA5」。

薄型のバッグインバッグ。
緩衝材入りマチなしポケットと、落下防止フラップがついた携帯電話やデジカメ用のポケットつき。

A4縦型トートバッグに入れていますが、コの字型ダブルファスナー仕様のマチなしポケットは、大きく開いて書類の出し入れもしやすく、とても便利です。

……しまった。
よく考えたら、また女子目線の「カワイイ」じゃなくて、男子目線の「使える」で文具を選んでしまってる。

でも、『愛しの文房具』に載っている、季節感あふれる和柄の便箋や、色鮮やかなファイルは、自分の文具生活に取り入れられるかもしれない。

遅まきながら、自分なりの「かわいい」を模索してみましょうか。
ラベル:ノート 女子
posted by ゆか at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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