新しいシステム手帳を決めなければいけません。
とりあえず、現在のミニ6つ穴サイズからバイブルサイズの手帳に変えることにしました。
「バイブルやったら、ミニ6つ穴と大きさ変わらんのとちゃうか?」と思われた方もおられるでしょうが。
そうでもないんだな。
「能率手帳」で有名な『日本能率協会マネジメントセンター』によると、ミニ6つ穴サイズのリフィルのサイズが普通、縦12.6cm×横8.0cmで100.8平方センチメートル。
バイブルサイズのリフィルが縦17.1cm×9.5cmで162.45平方センチメートル。
1.61倍面積が広い。
今の手帳のスケジュール欄に書ききれない字の分量は、多くて2行だから、これで計算上いけるはず。
あと、問題なのは重さです。
紙の面積が1.6倍だと、当然重さも1.6倍になるわけで。
今の手帳は323gで、同じリフィルの枚数でバイブルサイズにした場合、517g。
手帳本体も大きくなるから、それより重くなります。
……嫌だなあ。
そんな重い手帳。
今でさえ「もっと軽くできないか」と真剣に思ってるのに。
そこで、今の手帳、15mm径リングに綴じた130枚のリフィルを、10mm径リングの手帳に綴じられる80枚にリストラしました。
80枚の1.625倍が130枚なので。
これで計算上は前の手帳と同じ紙の重さになるはず。
ところが「システム手帳・バイブルサイズ・リング径10mm」は意外に数が少ない。
バイブルサイズもリング径15mmが主流なんです。
ちなみに、今の手帳で不満だったのが、「ページを開いて書く時、ベルトが邪魔になる」でした。
ページが開くのを防ぐためにベルトがついている手帳が多いんですが。
新しい手帳はベルトのないものにしたい。
そうなると「スリム・バイブルサイズ」という限られたカテゴリの手帳しかないけれど。
百貨店の手帳売り場を見て歩いても、このサイズの手帳は2、3点しかなくて。
しかも、なぜか黒や茶の地味な色ばかり。
ひょっとしたら、「女性が持つ手帳」としては、まだ未開拓なサイズなのかも。
ネットで探してみると……
ブレイリオの「コードバン(馬革)」シリーズや、Cカンパニーの「エピゾ」や「レクト」シリーズ。
ブリットハウス「草木染めコードバン」シリーズには、鮮やかな赤や緑やオレンジがあるけれども。
なぜか、みんな表紙の途中に革の継ぎ目がある。
サイズ違いのものが手帳売り場にあったけど。
さわり心地が今ひとつ。
ノックスの「カロス」の美しいエメラルド色のカバーと150gの軽さにも魅かれたけれど。
リング径13mmで分厚いし、芯地の入っていない柔らかい表紙では、立ったまま書くことができない。
残念。
結局、ブレイリオの「グレイスフル・カーフ」シリーズ、ネイビーの手帳を選びました。
ドイツの名門ワインハイマー・レダー社の最高級牛革と、堅牢なことで有名なドイツ・クラウゼ社の綴じ金具を使って、日本の職人が丁寧に縫った上質な手帳。
重量は140g。
表紙の漆黒に近い濃紺と、中身のさわやかな珊瑚礁の水色。
コントラストが美しい。
穏やかな光沢を帯びた濃紺の表紙を彩る縫い糸は、中身の革と同色のアクアブルー。
静謐で理知的なたたずまいの手帳で……
私が使うには、なんだか申し訳ないような気がするけど。
私にとってのシステム手帳は「執筆者としての象徴」。
そんな大事なものを、実物を見ずにネットで買うのは不安でしたが。
イメージ通りの手帳が届きました。
よしよし。
今使っているコバルトブルーのファイロファックスのシステム手帳は、2004年に文藝春秋ベスト・エッセイに作品が選ばれた時の戦勝記念品。
7年ぶりに買い換えたブレイリオの手帳は、これから、どんな活躍をしてくれるのでしょうか。
楽しみです。
ラベル:手帳