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2011年12月13日

大阪・伊東屋の謎

去年、大阪・梅田にも伊東屋が進出してきました。
 
銀座の本店のような「文具のデパート」ではなくて、「itoya topdrawer」というタイプの小さな店。
『“手にしたときに心地いい”ステイショナリーを厳選した銀座・伊東屋の小さなお店です』がコンセプトらしい。

アルバムやノート、ラッピングペーパー、レターセットなどの紙の文具と、伊東屋のオリジナル文具を中心に揃えた上品な品揃えの店なので、梅田に出た折には必ず立ち寄っているけれども。

不思議なことに、いつ行っても、この店で男性の姿を見たことがありません。
店頭に「男子禁制」の張り紙がしてあるわけでもないのに、店員もお客もなぜか女性ばかり。

働く女性のための鮮やかな色の革小物「カラーチャートシリーズ」や、ラッピングペーパーや和紙のぽち袋やてぬぐいなど、女性好みの文具を多く置いていることは確かですが。
男性がこだわる高級万年筆やシステム手帳、モレスキンや男性用革小物「ロメオ」シリーズなどの商品も置いてるのに。

なんで女性客ばかりなんだろう? 
女性ばかりがいるところに男性が入りにくいからか? 

自分が女性で、この店にすんなり入れてしまうせいか、この店に男性客がいない理由が今ひとつわからないのですが。

この謎の店・伊東屋阪急三番街店で、先日、謎めいた文具を買いました。

伊東屋オリジナルの「Helvetica」レポートパッド。
5ミリ方眼罫。

凹凸のある黒い表紙に「Helvetica」の白いロゴだけ。
簡素だけど美しいデザイン。

A4用紙50枚が525円はちょっと高いけど。
最近、ダイソーの方眼罫レポート用紙が手に入らなくなって、再び、レポート用紙探しをはじめたところだったので買ってみました。

それにしても「ヘルベチカ」……なんか聞いたことある言葉なんだけどなあ。

実は「Helvetica(ヘルベチカ」は書体の名前です。1957年にスイスのハース鋳造所でデザインされたローマ字書体のこと。「ヘルベチカ」は、ラテン語で「スイス」を意味する言葉ですが、今では世界一の普及率を誇る書体。

『伊東屋』サイトは、『シンプルでスマート、使用用途を選ばないスタンダードな書体。それにちなんだ「Helvetica series」も、使う人を選ばないスタンダードなシリーズです』とは言ってるけど。

この「ヘルベチカ」レポート用紙には予想外の弱点がありました。

それは罫線の色。

方眼罫のグレーがかった水色と、紙の中央に十字を描くように引かれた薄い赤い罫線。
デザイン的には洗練された美しいものなんですが。

今まで使っていたレポート用紙、「ツァイトベクター」「プロジェクトペーパー」「ダイソーオリジナルレポート用紙」に比べると、明らかに罫線の色が濃い。
……まずいな。
 
試しに「テスト」と鉛筆で書きなぐって、コピーしてみると……

「テスト」の字と罫線が見事に写ってしまってる。

これは困った。
別の使い方を考えなければ。

私が水色の方眼罫のレポート用紙を愛用するのは、水色がコピーやファックスには写らないからです。

それにしても「ヘルベチカ」の紙を4分割する赤い罫線を見ると、なんとなく「この紙は4分割してグラフなどを書きたまえ」と言われてるような気がする。

この赤い罫線の本来の目的はなんだろう?

この赤い線がなければ、もっと自在に使えるのに……。

すみません。
私はレポート用紙を自由に書きなぐって、メモをとったり、アイデアを出したりするために使っているので。

ひょっとしたら、この商品、「使う人(島村由花を除く)を選ばない」だったのかもしれない。

……今、このレポート用紙の使いみちを真剣に考え中です。
posted by ゆか at 17:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具コラム | 更新情報をチェックする
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