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2011年12月20日

四方八方(後編) 右と左

弓道、剣道、居合道……武器を使う武道のほとんどが「右手重視」です。
 
合気道の剣も右構えが基本。
で、「箸と鉛筆だけ矯正された左利き」の私は苦闘しているわけです。

木刀の「四方斬り」や「八方斬り」の型は、運足(足さばき)の「四方斬り」や「八方斬り」より難しい。

木刀を持って振り下ろす動作が加わると、まっすぐに振り下ろせるかとか、刀の切っ先がぶれないかとか、刀を振り上げた時の重心が上下に動かないかとか、膝が柔らかく使えてるかとか……

四方八方に進む動作以外のチェックポイントが多くて、木刀に気をとられてしまい、運足がおろそかになって、うまくいかない……のは自分でもわかっているんですが。

そもそも、重心をブレさせずに体を移動させることが難しい。

『佐々木合気道研究所』によると……

『隙のない動きで体重を移動するには、足も縦―横―縦と十字につかわなければならないだろう。踵に縦に下ろした体重を、今度は、踵、小指球、拇指球と横に移動する。体重が拇指球にくると、その体重は他方の足にスムーズに移動するので、動きが切れず、隙のない歩みになる』

……うひゃぁ。
「運足」って、そんなに難しい動作だったのか。
しかし、これができないと合気道の上達は難しい。
がんばらなければ。
 
本来「四方斬り」や「八方斬り」というのは、「見て盗む」教わり方をするもので、体で覚えなければならないものだけど……。
体で覚えるのは難しそう。

左右両方の素振りのある「袈裟斬り」の稽古をしていても、右の素振りは、かなり意識的にやらないといけないのに、左の素振りは無造作。
しかも、切っ先のブレもなくて動きも鋭い。
体全体が「やっぱりこれですよ」と喜んでる感じがする。

物を持つ手は本来の利き手、左手のままだから、体にとっては自然な動きなのでしょう。

でも、「八方斬り」は、なんとか覚えたい。
体になじみにくい動きのようだから、東西南北の順番を頭で覚えて、意識して癖をつけるしかない。

ちなみに、『合気道−剣・杖・体術の理合(齋藤守弘著 港リサーチ)』の第4巻に、「八方斬り」と「四方斬り」の稽古の写真入り解説が載っていたらしい。
第1巻と2巻は手元にあるんですが。
この本、残念ながら絶版なんです。
悔しいなあ。

『武産合気龍山会 電脳空間仮想武産合気征勝館道場』に「八方斬り」の順番の図が載っていました。
これによると、東・西・南・北・北西・南東・北東・南西の順らしい。

今まで自分がやってきたのは、東・西・南・北・南西・北東・北西・南東のはず……。
所属道場でも、めったに稽古してなかったから、ひょっとしたら忘れてるかも。
なんだか不安になってきました。

さらに、youtubeで評価の高いアメリカの道場の八方斬りは、東・西・北・南・南西・北東・北西・南東。

……うわぁ、どうしたらいいんだ。

「八方斬りが、いくつかあるんやったら、全部やれたらええだけの話やろが」

夫の言うことも、もっともなんですが。

実は、所属道場と先生の道場、関西と関東では「四方斬り」の型は違ってました。
今は関東式の「四方斬り」もできるようになったんですが。

……ああ、そうか。
一緒に稽古してる「八方斬り」も、型が微妙に違ってるのかもしれない。

『居合刀で稽古してみてはどうですか。鞘が腰にささっていると、どうしてもそれを意識するので自然と体が刀を扱う動きになると思います。左右の目安にもなりますし』
 
『四方八方』(前編)に、そうコメントをくださった小山合気会サイトの管理人さん。
この方は、私とは逆で「左利きに矯正した右利き」の方。

それにしても、『左右の目安』というくだり……

ああ、さすがに利き手を矯正された方は、わかっていらっしゃるなあ。

実は、利き手を矯正されると右と左を判別しにくくなるんです。

私は「箸と鉛筆だけを右に矯正された左利き」ですが。
右手首骨折で全治3ヶ月のケガをした時は、左手で鉛筆と箸を使ってました。
「右は箸を持つ手でしょう」なんて言われると戸惑います。

夫の運転する車の助手席で、ナビゲーターをしている時も、「お前、「その角を右へ」言いながら、左手で左を指差すな。どっちやねん」と、叱られることが多いし。(正解は左)

この「居合刀を腰にさして稽古」というのは、いいアイデアかもしれない。

というわけで、居合の脇差を腰に差して、自宅の六畳一間のミニ道場で稽古。
自分が覚えてる「運足・八方」の方をやってみました。

居合刀の鞘が腰にあると違和感があります。
でも、「鞘がある方が左」なので、自分の右足と左足がどう動いているのかが、はっきりわかりました。

しばらく、家で居合刀を使って稽古してみて、自分の体が納得したら、今度は先生のやっている関東式「八方斬り」を習ってみたいと思います。

合気道上達の道は険しいですね。
ラベル:合気道 居合道
posted by ゆか at 16:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
踵、小指球、拇指球と横に移動するというのは、足の中で歩くと表現されたりしますよ。

たぶん島村さんの違和感に近いものがあると思うんですすが。養神館では基本動作というのがあります。単独、相対、剣を持っての3つがあるんですが、それぞれ右半身と左半身でやります。
剣を持ってやる時、左半身で構えても剣はそのままだから右手が前。捻れてる。連続でやる時、どうにもおかしくなってしまうんです。動作を間違ったり。私がおかしいだけなのか、そもそも型がおかしいのか(笑)
Posted by 不透明なチカラ at 2011年12月21日 15:28
こんばんは、いつも楽しく拝見さして頂いてます(^-^)/
四方切りは、右足が前の状態から始めると、
東西北南で、左足が前の状態から始めると、
東西南北になると思うのですが。
間違ってたら、すいません!
Posted by kurt at 2011年12月23日 02:03
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