実は、私の属する主婦層はコンビニと縁が薄い。
家の近くにコンビニが1軒だけでスーパーがない環境なら別だが、食品の品揃えの面では、コンビニはスーパーほど品揃えが多くなく割高。
一方、食品の安全面を重視する主婦は、生協を選択することが多い。
たまに、コンビニで雑誌の立ち読みをすることがあるが、店に入るたびに、商品の品揃えがまったく違うのには驚く。
特にセブン・イレブンは突出した「異世界」ぶりだ。
この本は、見開き2ページで1つの問いと教訓がワンセット。
左ページ上3分の2が図解。
左ページの図解の下、そしてイラストを除いた右ページの半分ほどが鈴木敏文氏の言葉と解説。
結局、鈴木氏自身の言葉は見開きページ全体では6分の1ほどだが、中身は濃い。
一般的に、ビジネス書は「見出しとまとめ以外は不要」という読み方をするそうだが、この本の場合は「見出し(問い)と本文の鈴木氏の発言と解説以外は不要」が正しい。
例えば、第24問『現場主義とデータ主義、どちらが大切なのか?』……
教訓(まとめ)は『現場ばかり見ていると、逆に目が曇り、環境の変化が見えなくなることがある。』で、これだけ読むと、下手をすれば「現場否定主義」になりかねない。
正解は図解下の鈴木氏の発言
『いくら現場に行っても、データを読み解く力も持たなければ、単なる現場見学になり、本当の改革には結びつきません』
……鈴木氏本人は現場主義を否定していない。
日本有数の流通グループのトップでありながら、今も毎昼、自社商品を試食。
さらなる味の改善を模索している鈴木敏文氏。
今後も目が離せない。
『図解 鈴木敏文の「商売の人間学」』 勝見 明 著 大和書房
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