執筆の仕事が本格化して初めて出会う人が増え、「今までちゃんと仕事してなかったんちゃうか」と、最近不安になってきたのだ。
確かに「任されたこと」は上司の期待以上のことをしてきたが、それ以外の部分、特に社内コミュニケーションは苦手な方だった。
しかし、執筆の仕事の場合は、取引先が多彩なので、コミュニケーション技術が足りない今の状態は不利だ。
この本の著者は司法試験合格後、ハーバード経営大学院留学などを経て転職を重ね、現在はライフネット生命保険の代表取締役社長。
著者の経験に裏打ちされた若い社会人に向けてのアドバイスは、若くない社会人の私にもありがたい。
仕事における3原則『頼まれたことは、必ずやりきる』
『50点でも構わないから早く出せ』
『つまらない仕事はない』のうち、『50点でも構わないから早く出せ』は意外に難しい。
作るのが仕事なので、どうしても出来が気になってしまうが、この部分は直すよう心がけよう。
打ち合わせの時にはメモを取り、作業にかかる前に、必ず上司に確認すること。
コミュニケーションはメールと電話の両方を使うこと。
常に自分の仕事と関連付けて勉強会に参加すること。
目上の人を尊敬すること。
勝負どころに備えて体調を整えること。
相手のよいところを見て、嫌いな部分や苦手な部分は「その人の特徴」と思うこと……
これが難しいんだけど。
がんばろう。
『むしろ、断られることを恐れず、断られることに慣れてください。あなたが失うものは何もありません』
『仕事とは、未知の分野への挑戦の積み重ねです』
『勝負どころでチャンスをつかめた人が、より大きな次のチャンスの切符を手にするのです』
……勇気がわいてくるフレーズも多く、新社会人以外にもお勧めの本だ。
もっと早くこの本に出会いたかった。
『入社1年目の教科書』 岩瀬大輔 著 ダイヤモンド社
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