10月2日発表の2006年度グッドデザイン賞の結果。
モニターになるまで、グッドデザイン賞商品は年に10ほどと思っていたんですが、これは意外。
50周年で賞を大盤振る舞いしたのかな。
さて、私は、今回受賞した作品の中から、話のタネに2つ買ってみました。
パイロット『ハイテックC コレト』と無印良品『リフィルペンシリーズ』。
この2つのペン。両方とも、ペン本体の軸とインクリフィルが別売りで、ユーザーが好みで組み合わせる。
そして、ハイテックは透明な軸、リフィルペンは半透明なポリカーボネイトと銀色のアルミ軸。
シンプルで機能的なデザインが評価されたのでしょう。
「グッドデザイン」には、「どうです。社長。ええデザインでっしゃろ」と「主張するデザイン」と、「空気や水のような邪魔にならないデザイン」、2つがあると私は思います。
それでは、ここで2つのボールペンを比べてみましょう。
まずパイロットのコレト。
元々ハイテックCボールペンシリーズは、色の豊富さと線の細さで「狭いスペースにたくさん書き込める」と、手帳用として若い女性に人気。
コレトは、女性を意識した細めの透明プラスチック軸に、2種類のインクレフィルを組み合わせます。
色は、レッド、ブルー、ブラック、クリアブルー、オレンジ、ピンク、バイオレット、グリーン、ブラウン、インクブルーの10種。
それぞれ0.3ミリと0.4ミリボールの芯があります。
インクブルーがあるところが、いかにも事務用品メーカーらしい。
普通のボールペンも交換インクは市販されていますが、赤、黒、青程度。
ペンの先の部分をはずしてインク芯を交換しますが、コレトはボディー上のフタをパチンと空けて、上からインク芯を差し込む形。
私は0.3ミリのクリアブルーと0.4ミリのブルーの芯を選びました。
メーカー希望価格は軸・各レフィル105円(あ、88円で買ってしまった)
ゲルインクのボールペンは、筆圧の高い私には、ちょっと書き味が硬い感じがしますが、何より好きな色が選べるのが楽しい。
次はピンクとバイオレットでいこうかな。
一方、無印のリフィルペン。
『必要なパーツを交換しながら永く使える』がコンセプトで、ゴミの分別と資源の有効活用を考えたデザイン。
軸と一つの芯リフィルを選択。
無印良品店頭での調査では、軸はポリカーボネイト、ラバーグリップ、アルミの3種。
シャープペン芯。
油性ボールペン芯が赤、黒、青。
芯が0.9、0.7、0.5ミリ。
ゲルインキ芯が赤、黒、青、オレンジ、ピンク、紅梅色、水色、黄色、黄緑、緑、スミレ色の11色で0.38、0.5ミリ。(赤黒青は0.7ミリ有り)
全部で108通りの組み合わせができるそう。
紅梅色やスミレ色があるところが、日本の伝統にこだわる無印らしい。
それならいっそ、茜色、漆黒、紺碧、橙、桃色、紅梅色、水色、蒲公英色、萌黄色、若草色、菫色とすれば、なおよかったのですがね。
私はラバーグリップ軸(84円)、0.7ミリ油性ボールペン芯リフィル青(73円)を選びました。
筆圧の高い私には、ぬめりのある油性ボールペンの書き味の方がなじみます。
「グッドデザイン賞のものってお高いでしょう」というイメージがあるのですが、ハイテックはスーパーで264円、リフィルペンは無印良品で157円。
(これが同じ無印良品の受賞作品『無印良品の家』だと、話のタネに買ってみるのには大変勇気がいりますが)
こんな手頃な値段でも、よいデザインのものが豊富にある日本はいい国ですね。
現在、グッドデザイン賞サイトでは、ベスト15作品を公表中。
この中から、今年の大賞と金賞が選ばれるそうなので、今から楽しみです。
ラベル:グッドデザイン賞