理系で研究職志望、今年就職活動する甥は、そう嘆いていた。
企業の国外流出が続く中、学生は「日本で働けないこと」を前提で就職活動しなければならない時代になったのだ。
私が社会に出たのはバブル期の少し前、円高不況の頃だったが。
そこまで就職が難しい時代ではなかったと思う。
でも、これから執筆の仕事の領域を広げていくために必要になってくるのが「面接テクニック」なので、最近の面接の傾向は知っておきたい。
この本の著者は、若者の就職をサポートするキャリアデザインスクール『我究館』の創業者。
2012年の企業が求める人材の条件は……
「世の中の変化を見据えて、目的意識を持って勉強・研究に取り組んでいる人」
「英語はできて当然。TOEICのスコアは860点以上」
「左脳も右脳も優れている人」
……学生が就職に苦戦するはずだ。
これまで日本の教育機関は、この条件に合わせた教育カリキュラムを組んでいなかった。
しかも面接のハードルは高い。
面接の自己PRの内容は「自分の背景+価値観+その価値観にしたがって打ち込んだこと+価値観と世界の情勢をからめたビジョン」が必要。
友達と模擬面接をしてビデオ録画を分析、面接の後も「面接ライブノート」を記録して分析。
……面接だけでも、これほど努力しなければ内定を取れない。
恐ろしい世の中だ。
ちなみに『学生に人気&超難関の10業界が求める人物像』の中に『出版社』がある。
「先を読める頭の回転の速さ」
「世の中の動きを肌で感じる感性」
「文章、コピーライティング、レイアウトデザインのセンス」
「人を動かす能力」
「度量の広さ」
「抜群のコミュニケーション能力」
「知力・体力・忍耐力・責任感が並はずれて強い」
……なるほど。こういう人たちに面接されるのか。私は。
真剣に対策を練らなければならないようだ。
『絶対内定2013 面接』 杉村太郎 著 ダイヤモンド社
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