先日参加した「大阪文具会」。
市販の48本のボールペンの中から日本一を決める「OKB(お気に入りボールペン)48総選挙」集計中のことでした。
ふと隣の席を見ると、IT関連企業に勤めるハンドルネーム「あおまる」さんが、iPhoneで机の上に置いた紙を撮影しています。
「何やってるんですか?」
「ショットノートのアプリ、ダウンロードしてみたんだけど。これ、紙を横にすると、読み取りにくいみたいだ。そこにキングジムの人がいるから、言っといた方がいいね」
そういえば、参加者の中に、「ショットノート」の販売元、「キングジム」の方がいました。
おそらく、若者の率直な意見を仕事に生かすために参加したのでしょう。
『株式会社キングジム』によると、「ショットノート」は、スマートフォンと連携する次世代ノート。
ノートに書いた手書きメモを、無料のスマートフォン専用アプリ「SHOT NOTE」を使って撮影すると、アプリがショットノート四隅のマーカーを読み取って色やサイズを自動的に補正。
ノートを画面ぴったりに取り込める。
取り込んだデータはメールで送ったり、「Evernote」や「Dropbox」に保存したりして使うらしい。
日本文具大賞2011の機能部門・優秀賞を受賞したヒット商品なのは知っていますし、iPhoneも持ってますから、「ショットノート」を買って、無料アプリをダウンロードすれば、すぐにでも使える……けど。
具体的に何に使えばいいのかが思い浮かばない。
私は「キングジム」の若い男性に声をかけました。
「すみません。「ショットノート」って、どうやって使うんでしょうか?」
一瞬彼は驚いたようでしたが、すぐに冷静に答えました。
「アプリでショットノートを撮影し、Evernoteなどにデータを取り込むことができます」
「私が知りたいのは、その先なんです。集めたデータを、どう使うのがいいんでしょう。例えばノートの字をテキスト変換して、ExcelやWordに流用できますか?」
「画像として取り込んでるから難しいです。メモを企画やプレゼンに使うのが主流ですね」
彼は困惑の表情。
「弊社の商品は、あくまで文具ですから。データ活用の仕方は「Evernote」の領域になってしまうんですよ。とりあえず使ってみて、色々試行錯誤されては」
……うーむ。不惑を過ぎたこの年寄りには、無駄に試行錯誤してる暇はないんですよ。
『できる』シリーズの書籍で有名な「インプレスジャパン」の『できるネット+』サイトに、「Evernoteの使い方」が載っています。
「Evernote」はクラウドコンピュータ上にある大容量のデータ保管庫。
Webページや、画像や音声ファイル、スキャナで取り込んだ紙の資料など、さまざまなデータをクリック一つで「ノート」として取り込める。
集めた「ノート」は、自分で「タグ」をつけて、それを頼りに必要に応じてを検索して使う。
最初は思いつくままに適当なキーワードを「タグ」をつけて、時々「タグ」を見直して整理する。
まずはマメにメモをとって、写真を撮って「Evernote」に取り込んで、タグをつける習慣をつけましょう。
……ということらしい。
うーん。これはしんどい。
特に「適当にタグをつける」「時々タグを見直す」「必要に応じてその場で検索する」のは面倒くさいな。
しかも、常にメモを取って、頻繁に整理する几帳面さがないと使いこなせないぞ。
「Evernote」に連動した「ショットノート」が、デジタル文具マニア以外のユーザーの心をつかむには、もう一工夫いりそうですね。
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2012年03月06日
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Evernoteは現在、取り込んだ画像内の文字認識で日本語が使用出来る仕様になっています。
OCRのような満足レベルで使えるか、他のソフト併用か?は不明(調べ尽くしていないため)です。
また、有料ユーザーだと内容に違いがある模様(設定変更前のデータも認識可能になる)。
ご参考までに。