今のところ「最強のボールペン」は、三菱鉛筆「ジェットストリーム」だと思います。
ショップでクレジットカードのサインをする時に差し出されたり、役所や図書館や病院で愛用者がいるのを見かけたり。
「万人向け」という意味では「最強」かも。
このボールペンは、芯の直径によって軸のデザインが違うので、誰がどの太さの芯を使っているかすぐわかるんですが、面白いことに、若い世代は細い芯のボールペン、年配者は太い芯のものを好むようです。
先月、郵便局で記入用に差し出された「ジェットストリーム」は1.0mm芯。
使ってみると、自分が持っている0.7mm芯の「ジェットストリーム」より書き心地がいい。
なんでやねん。
よく考えてみると、ボールペンの先のボールの直径が大きいと、それだけインク流量が増えて「なめらかな書き味」になるわけですね。
しかも、書いた字がくっきり見える。
これはいいなあ……ということで、これまで0.7mmだったボールペンの芯を1.0mmに取り替えてみました。
うむ。こっちの方が書く時ストレスがない。
でも、細字のボールペンより太字のボールペンがいいのは、ひょっとすると老化現象かも。
不惑を過ぎたこの年寄りも、軽い老眼が入ってきているので、年齢にあった筆記具選びを真剣に考えなくちゃいけないかな。
老化すると、まず「細かい字を見るのがつらくなる」、そして、意外に知られていないのが「筋力が衰えて筆圧が弱くなる」です。
『日経ビジネスアソシエの』の付録の『手帳用シャープペンシル』、コクヨの0.9mm芯のシャープペンシルを、70歳の母にプレゼントしたら……。
「最近握力弱くなって、シャープペンやらボールペン使いにくいねん。鉛筆ばかり使っていたけど、鉛筆と違っていちいち削らんでいいから楽や」と大喜び。
芯が太ければ筆圧の強弱に関係なく一定の濃さの線が描けます。
なるほど。郵便局は年配の顧客が多いので、1.0mm芯の「ジェットストリーム」を使ってたんですね。
ところで、先日の東急ハンズの新聞の折込チラシ『スゴイ文房具がやってきた』を見て、私は驚きました。
新型の「ジェットストリーム」が出た。
しかもカラーで。
これまでのインクは赤黒青緑の4色だったのが、一気に8色。
「ジェットストリーム カラーインク」。
色はパープル、青、ライトブルー、緑、ライムグリーン、オレンジ、ベビーピンク、赤。
またしても進化したのか。「最強ボールペン」。
さっそく試し書きに近所の東急ハンズへ。
インクとペン軸が同じ色で、とてもきれい。
でも、書き味はちょっと硬い気がする。
普段使っているのが1.0mm芯で、カラーインクは0.5mmと0.7mm芯しかないからかな。
細字の筆記具を使いこなせるのは、若さの特権かもしれません。
三菱鉛筆株式会社サイトのプレスリリースによると……。
『これまで社会人の事務用途を中心にご愛用いただいておりますが、学生を中心にノートの色分けなどに使うカラーインクでなめらかな書き味を好む方が多くいらっしゃることがわかり、今回、ジェットストリームのスタンダードタイプにカラーインクをランナップに加える事といたしました』
なるほど。三菱鉛筆は、社会人以外の筆記具のヘビーユーザー「学生」に目をつけたわけですね。
『初年度販売目標は、約3億円を見込んでいます』と、強気なことを言ってますが。
学生だけでなく、「働く女性むけ女子文具」「若手ビジネスマンの手帳記入用」としてPRすると、もっと売れると思います。
不惑を過ぎたこの年寄りは、この商品がどんどん売れて、1.0mm芯の商品が発売されたら買うつもり。
楽しみにしています。
ラベル:ボールペン