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2006年11月11日

杖と茶帯(後編) 斉藤守弘師範

「十三型はともかく、三十一型は、映像がないと無理ですよ」
 
そう言って、彼は黒縁眼鏡を少しずらしました。
私より年上のこの方は、入門されて、まだ間がないのですが、英信流居合と柳生新陰流(剣術)の使い手。

「やっぱり、岩間の斉藤師範のDVDでしょう」

柔道整復師の茶帯の若者と、同じ答えが返ってきました。

「岩間の斉藤師範」……私も、この名前を何度か耳にしたことがあります。

斉藤守弘9段は1928年茨城県生まれ。
2002年に亡くなりましたが、茨城県岩間町(現在は笠間市)の合気修練道場(現合気会茨城支部)の師範で、開祖に24年間師事した武器技の達人。
合気会では、開祖の武器技を継承したとされる、この方の木剣と杖の型が主流になっているそうです。

斉藤師範の映像記録が『斉藤守弘師範 特別講座 合気杖(特別映像つきDVD)』(6300円)

『斉藤守弘師範による武器技DVD。斉藤師範が独自にまとめあげた植芝盛平の剣・杖の型を、師範自らが、一つひとつ詳細に解説演武。足の動きなどもわかりやすく紹介』
……合気ニュース社サイトでの商品紹介です。

この『合気杖』とシリーズになっている『斉藤守弘師範 特別講座 合気剣(特別映像つきDVD)』(6300円)も両方見た方がいいらしい。
……うーん。高い。

しかし、華麗な動きで武器取り技を披露する有段者……をめざす者としては、「高い」とか言ってる場合じゃないなあ。

「たぶん、道場の誰かが持ってると思いますよ。買うより前に、まず声をかけてみては」という、柔道整復師の茶帯の若者のアドバイス。

そこで、道場で尋ねてみると、英信流居合もできる初段の若者から「ダビングしてもらったビデオだったら、持ってますから、回しますよ」とのありがたい申し出が。

現在、順番待ちの状態で、まだ中身は知りません。

「画像はちょっと荒いですよ。まだ、全部見てないんですけど、見たことない剣や杖の型が、延々と続いていて……俺、こんなん、ほんまに全部覚えられるんか、なんか心配になってきましたわ」

今、『合気杖』のビデオを借りているのは、茶髪の若者。
彼は、この秋の昇級審査で、茶帯になったばかり。
私がビデオの内容について訊くと、不安そうな顔をしていました。

十三型ですら、めったに稽古でやらないのですから、それが三十一型となると……
確かに、それは「見たことない型」かもしれない。
うーむ。見たいような見たくないような。

「十三型は、型そのものが難しく、三十一型は、型自体は、十三型より簡単なんですが、順番を覚えるのが大変」

十三型と三十一型の両方を覚えた、ビデオの持ち主は、そう言っていましたが。

果たして、私は、杖の十三型を正確なものに修正して、三十一型を全部覚えることができるのか……

ああ、有段者への道は遠い。
タグ:武道
posted by ゆか at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 武道系コラム | 更新情報をチェックする
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