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2012年06月30日

平成24年の緑友会

今年もこの季節がやってきました。

緑友会(大阪府立渋谷高等学校同窓会総会)。
6月最終日曜日、箕面観光ホテルで正午より開催。
会費5000円。

経費節減のために総会案内が配られない年なので、出席者が激減するんじゃないかと心配でしたが、会場に出かけてみると……やっぱり若干出席者が少ないですね。

それでも昭和56年卒、昭和59年卒グループは同じぐらいの出席率。
そして、昭和60年卒は「3年7組同窓会」として、恩師をお招きしてテーブルを一つとっています。
事前に申し込めばこういう使い方もできるのです。

それにしても平成の卒業生が少ないなあ。
参加者をどう増やすかが今後の課題ですね。

最近、Facebookで同級生の「友達」が増えましたが。
北海道、山形、東京、マレーシアなど、遠方にいる人が多くて、緑友会に参加できないことを残念がっていました。
そこで、今回は「緑友会をリアルタイムでFacebookにつなぐ」試みをしてみましょう。

とりあえず、『昭和59年卒』のテーブルへ。
「久しぶりやな」と声をかけてきたのは、同級生のnimaさん。
「この前の写真、まとめたからな」と差し出されたのは、CD−ROMの入ったケース。
昨年の秋、校長先生のお招きで渋谷高校の文化祭に出かけた時の写真です。

ありがたい。
これでmixiやFacebookに「渋谷高校の近況」の写真を載せることができる。
みんな喜ぶだろうなあ。

さて、正午になり、緑友会総会が始まりました。
緑友会会長の挨拶の後、会計報告。
総会案内葉書を出さずに通信費を圧縮して浮いた70万を、5年後の創立100周年記念行事にあてるとのこと。

そうか。あと5年で100周年か。
楽しみだなあ。

来賓の挨拶は、昨年の池田市長選で当選された小南修身市長。
元池田市副市長で渋谷高校の卒業生。
卒業生は地元行政でも活躍しているのです。

校長先生のお話では、渋谷高校の入試が前期後期に分かれるとのこと。
「何のこと?」と、同級生のゆんさん。
これは、定員割れを避けるために入試を2回するという意味です。

実は今年、大阪府が私学の授業料を全額助成したことで、渋谷高校は定員割れを引き起こしました。
授業料がほとんど無料になったので、これまで公立高校に通っていた中学生が、設備の充実した私学へ流れてしまったのです。
府の認可を受けなければ予算が下りない公立高校は、自由に設備投資できる私学と違って、設備面で遅れをとるのは仕方がない。

この私学授業料助成は、大阪府が「実験的に5年間試みる」もので、子供が高校に入学した年度によっては、在学中に突然高額な学費を払うはめになる家庭もあるでしょう。
5年先には大量の私学中退者が出る恐れもある。

そこまで私学に肩入れする大阪府の真意は、公立高校のリストラ。
「3年連続で定員割れを起こした学校を統廃合する」議案が、「大阪維新の会」を中心とした賛成多数で可決されているので、このまま定員割れが続けば渋谷高校も存続が危うい。

つい先日、2007年に統廃合された大阪府立少路高校の跡地が、大規模分譲マンションになって売り出されましたが。

「大阪府の赤字はすごいから、府立高校をどんどんつぶして、跡地を売却して財源にあてたいんですよ。駅からの距離とバスの道幅を考えると、渋高の敷地の路線評価額はあまり高くないんですが。グラウンドが広いから、狙われるかもしれない」

市役所の税務課に勤める後輩は、そんな心配をしていました。
なんとか学校に努力してもらわないと。
これは卒業生にはどうにもできない問題です。

気を取り直して、Facebookに緑友会の実況中継開始。
今日出席している写真部の男性はプロのカメラマン。
写真の撮り方をきいてみました。

「依頼があった場合は、どんどん写真撮ってもいいけど。そうでない場合は、肖像権の問題もあるから、了承してもらってから撮影せんといかんよ。ステージに上がってる人を写す分には、そう文句言われんけど」

……なるほど。難しいもんだなあ。

舞台ではアトラクションがはじまりました。
『イザ笑舞(しょうぶ)』、渋谷高校よさこいソーラン部の女の子たちです。

3年ぶりの登場ですが、部員が倍の数になっている。
揃いの赤い衣装、黒い鳴子と金の扇子を使っての元気いっぱいの演舞を撮影して、Facebookに転送すると、待ちかねたように「イイね!」をつける同級生たち。
料理を撮影したり、許可を得て水泳部の三人組の男子を写したり。
ネットの向こうの同級生たちも、写真を見て楽しそう。

お決まりの抽選会。
高級焼酎やアロマグッズ、ブランド品のタオルや池田の地酒などの豪華商品が次々に出ます。
私は残念賞の卒業記念クオカード。

ガーゼタオルを当てたnimaさんと、タオルハンカチを当てた漫画研究部の女子は、賞品で顔を隠して写真に写ってくれました。
写す方も楽しくて、見る方も楽しんでる。
うーむ。写真って意外に面白いものだなあ。

宴たけなわでしたが閉会の時間。
今年も緑友会名誉会長の音頭で、渋高の今後の発展を願って全員が「万歳三唱」。
これで緑友会も無事終了。

「今年も楽しかったわ。来年またここで会おう。それではよいお年を」

奈良に住んでいるnimaさんは、一足先に会場を出て行きました。
「よいお年を」は妙な挨拶ですが。まあ、考えてみると、年を越して、次の6月末まで会う時がないから「よいお年を」でもかまわないわけか。

昭和59年卒は、二次会に行く人とそうでない人がいるので、会場で解散することになりました。
nimaさんのマネをして「それでは皆さん。来年ここで会いましょう。それではよいお年を」と挨拶して、会場を後にしようとした時、水泳部の小柄な男性が私を呼び止めました。

「島村、いつもブログ見てて、その切り口には感心してるよ」
「ありがとう」

「俺は最近、京大生の前で話することもあるんやけど。確かに、あいつら、俺らより頭ええ。そやけど、島村みたいな斬新な視点で物は見られへん。島村の視点は、ちゃんと世の中の役に立っとる。……俺は仕事柄いろんな人間見てきてるけど、人間、絶対に曲げたらあかん節があるんや。これからもがんばれ」

実は、この『ventus』は、同業者の間では「才能と時間の浪費」と大変不評なもので、中には「こんな馬鹿なことはやめなさい」という人までいます。

最近、時々Twitterで、その不安を呟いたりしてましたから、たぶん、彼はそれを知っていて、励ましてくれたんでしょう。
本当に同級生はありがたい。
これからもがんばります。

来年は案内葉書が届く年なので、今年より参加者が多いとは思いますが。
6月最終日曜日の正午、箕面観光ホテルで緑友会が開催されますので、卒業生のみなさん、ぜひご参加くださいね。
ラベル:高校
posted by ゆか at 10:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 日常コラム | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。突然のメール失礼いたします。『人生の落第坊主』を読みあなたの書かれた本を少しずつ読み始めています。
今日、初めて知ったのですが、同じ高校なんですね。
私も渋谷高校卒業生です。
1983年卒業です。
同窓会が開かれているのですね。初めて知りました。
あと5年で100周年になるのですね。
その頃には同窓会に参加したいと思います。
Posted by 野口達也 at 2012年08月27日 18:44
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