物事を深く考え込まずに「悩んだって損」と割り切って忘れることのできる人。
私は「気にする人」なので、「気にしない人」が暢気に暮らしているのがうらやましい。
この本の著者は有名な精神分析医。
困難な時代を生き抜くために必要な「気にしない」技術について書かれている。
……のだが。
「非常時にがんばり過ぎない」
「あせって絆を作らない」
「目標は小さくアバウトに」
「失敗した自分の感情と事実を切り離して考える」
「常に前向きでなくてもいい」
「暗い人ほど明るい性格を演出できる」
「感情のエネルギーの無駄遣いはしない」
……それはわかっているが、その具体的な方法は詳しく書かれていない。
すごく「気になる」。
ぜひ知りたい。
『「気になってどうしようもない」ケースのほとんどは、じつのところ「気にする必要がない」か「気にしても意味がない」ことで、むしろ「気にすることで、さらなる事態の悪化を招く」のです』
……とも書かれてはいるが。
それはどうだろう。
先日、ある病気にかかっていたことがわかった。
医者に「よく初期段階で気づきましたね。「なんとなく体調がおかしい気がする」と検査しに来る人は珍しい」と感心された。
この病気は自覚症状なしで進行する。
「気にしない人」が「気になって」、ようやく重い腰を上げて来院した時には、手遅れになっていることが多いそうだ。
私自身は災難に見舞われやすい人生を送っているので、「全然気にしない」ことは危険極まりない。
「気にする人」は「気にするのが性分」なのだから、「気にしないように」と力みかえると、それが逆にストレスになる。
「気になる部分は、できる範囲での解決を心がけ、自分の手に及ばない部分は運を天に任せる。努力した自分をほめ、無理せず体を休める」程度でいいと思うが。
……しまった。
私が読むべき本は『気にしない技術』じゃなくて、『運を天に任せる技術』の方だったらしい。
『気にしない技術』 香山リカ 著 PHP新書
ラベル:ストレス
【関連する記事】
- 『ほんとうの日本経済 データが示す「これから起こること」』
- 『基軸通貨 ドルと円のゆくえを問い直す』
- 『つくる仕事の一日』
- 『ずるい!ChatGPT仕事術』
- 『外資系コンサルが×AIのプロが教える 生成AI時代の「超」仕事術大全』
- 『ChatGPT攻略』
- 『実家スッキリ化』
- 『仕事でSNSを使いたいけど初心者の「やらかし」が怖いので弁護士さんに気になるこ..
- 『「AIクソ上司」の脅威』
- 『スピードも質も上がる!一生役立つ仕事術100』
- 『暮らしのヒント集3』
- 『インフレ・ニッポン』
- 『省エネのプロが教える みんなの節電生活』
- 『「国の借金は問題ない」って本当ですか?』
- 『ウクライナ・ショック 覚醒したヨーロッパの行方』
- 『すぐやる人のビジネス手帳術』
- 『最新版 定年までに知らないとヤバイお金の話』
- 『キーワードでまるごとわかる投資の教科書』
- 『人生が変わる紙片付け!』
- 『結局、老後2000万円問題ってどうなったんですか?』