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2012年08月18日

『ソーシャルリスク』

「言葉を扱う者として、もっとネット上の発言を慎重にされては」……


この忠告に、しばらく悩んだ。
同業者はブログやSNSを交流のためのツールではなく、自分の近況(仕事実績や宣伝)を知らせる営業ツールとして割り切っている。

それに比べると私は……
Twitterで思ったことを書き込んだり、困っている人の相談に載ったり、資料を無料提供したり。
営業とつながらないことをしがちで、たまに同業者からお叱りを受ける。

「言いたいこと言い」の家系に生まれたため、「言いたいことを言いつつ、相手にもプラスになる発言をする」スキルをある程度持っているが。
最近では、ネット上の自分の発言が勝手にまとめられて流布し、サイトが炎上するトラブルも多い。

しかし、せっかくネット上で自由に発言・交流できる場がありながら、誤解を恐れて発言しない、営業に関係ないことは損だから発言しない……という自己規制はもったいない気もする。

この本の著者は『日経デジタルマーケティング』の記者。
ソーシャルメディアの炎上事例から、企業や個人がソーシャルメディアをうまく使いこなすルールについて解説している。

企業担当者向けの13のルール、個人向けの18のルールの合計31のルールが載っているが。

特に心配な個人でやってはいけないことは

「顧客情報の漏洩・悪用」「来店した有名人の陰口投稿」
「悪口・悪ノリ投稿」「ケンカ」「酔った状態でのつぶやき」
「居合わせた他人の撮影や発言内容の公開」「機密がらみの家族の発言の公開」
「職務上得た特権や知見の乱用」「解禁前の情報公開」
「勤務先の不祥事に対する反論」「ステマ」「盗撮」
「むやみな位置情報公開」「デマの拡散」「就業時間中の書き込み」

その他、「個人的発言」とことわった公開モードの投稿は公式発言とみなされるし、ツィッターの非公開モードの写真は公開状態だし。
間違った情報はすぐに訂正しなければいけない。

ネットでの発言が本当に難しい時代になった。

『ソーシャルリスク』 小林直樹 著 日経BP社
posted by ゆか at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 本読みコラム | 更新情報をチェックする
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